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ドル114円半ばで小動き、米長期金利につられ一進一退

ロイター / 2021年10月20日 15時37分

午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.36/40円)に比べてドル高/円安の114.54円付近で推移している。写真は2017年6月撮影(2021年 ロイター/Thomas White)

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.36/40円)に比べてドル高/円安の114.54円付近で推移している。ドルは朝方、米長期金利上昇が支えとなったほか実需のドル買いフローが流入し、一時、114.69円まで上昇。2017年11月以来の高水準となった。ただ、その後は米長期金利が小幅に低下し、ドル買いの勢いも鈍化した。

米10年債利回りは足元、1.16%台半ば。一時、1.67%台まで上昇し、5カ月ぶりの高水準となった。

市場からは、足元の円安基調について原油価格の高騰が大きく影響しているとの声が聞かれる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト、植野大作氏は、米国の金融政策正常化の動きに加えて、原油高が円安加速につながっており、「原油価格高騰に歯止めがかからず、悪いドル高/円安がさらに加速するような展開には注意が必要だ」と指摘した。

また、日本の貿易赤字の定着を懸念する声も聞かれた。財務省が発表した9月貿易統計速報は、貿易収支が6228億円の赤字だった。ロイターの予測中央値は5192億円の赤字で、予想以上の赤字幅となった。

市場からは「今回は、原油価格の上昇に加え、自動車などの輸出の伸び悩みも影響したようだ。輸入面と輸出面の両サイドで貿易収支の赤字傾向が続くとの思惑につながり、円売り材料になりやすい」(国内信託銀行)との意見が出ていた。

他の主要国通貨では、英ポンドが対円で上昇。現在、英ポンドは158円前半で推移し、2016年6月以来の高水準で取引されている。

市場では、来月の英中銀の決定会合での政策金利引き上げが織り込まれており、英ポンド買いが加速している、との見方が示された。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 114.54/56 1.1642/46 133.39/43

午前9時現在 114.53/55 1.1629/33 133.21/25

NY午後5時 114.36/40 1.1632/36 133.06/10

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