タイＧＤＰ、第3四半期は前年比＋1.5％ 輸出低迷で予想下回る

タイ国家経済社会開発評議会（ＮＥＳＤＣ）が２０日発表した第３・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）は前年比１．５％増と、伸び率は市場予想の２．４％を下回った。 写真は２０２２年７月に首都バンコクで撮影（２０２３年　ロイター／Athit Perawongmetha）

[バンコク ２０日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会（ＮＥＳＤＣ）が２０日発表した第３・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）は前年比１．５％増と、伸び率は市場予想の２．４％を下回った。

輸出と農業が低迷する一方、消費が下支えし、観光業も回復が続いた。

第２・四半期のＧＤＰは前年比１．８％増だった。

前期比で見ると、第３・四半期は季節調整済みで０．８％増となり、予想の１．２％増を下回ったものの、第２・四半期の０．２％増から伸びが加速した。

ＮＥＳＤＣは今年の経済成長率を２．５％と予想。従来の予想レンジ（２．５─３．０％）の下限となる。２０２４年は２．７─３．７％成長を予測した。

昨年の経済成長率は２．６％だった。

ＮＥＳＤＣは輸出について、今年は２％減少すると予想。従来の１．８％減を下方修正した。ただ、２４年については３．８％増加すると見込んでいる。