サモア次期首相、中国支援の大規模港湾開発を棚上げへ
ロイター / 2021年5月20日 15時32分
南太平洋の島しょ国サモアで次期首相に就任するとみられるフィアメ・ナオミ・マタファ氏は、中国が支援する1億ドル規模の港湾開発計画を棚上げする方針を示した。写真は、サモアの首都アピアにある日本からの支援で拡張されたマタウツ港。2019年7月12日に撮影。(2021年 ロイター/Jonathan Barrett)
[シドニー 20日 ロイター] - 南太平洋の島しょ国サモアで次期首相に就任するとみられるフィアメ・ナオミ・マタファ氏は、中国が支援する1億ドル規模の港湾開発計画を棚上げする方針を示した。すでに中国に対して多額の負債を有する同国には過剰なプロジェクトだとした。
この港湾開発計画を巡っては国内でも意見が分かれており、4月に行われた議会選挙で現首相のトゥイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ氏率いる与党が過半数の議席を失う一因にもなった。最高裁が17日、選挙結果に対する異議申し立てを却下したことから、野党党首のフィアメ氏が、早ければ21日にもサモア初の女性首相に就任するとみられている。
フィアメ氏は「政府が優先すべき緊急課題があるにもかかわらず、このプロジェクトで提案されているような規模の開発を必要とするとは到底考えられない」と述べた。
フィアメ氏の見解は、20年以上にわたり首相を務めてきた親中派のトゥイラエパ氏とは決定的に異なる。
中国は人口20万人のサモアにとって最大の債権国。中国からの借款は約1億6000万ドルで、同国対外債務の約40%を占める。
この記事に関連するニュース
-
アルゼンチン、ミレイ次期大統領の過激な主張は実行されるのか
Japan In-depth / 2023年11月27日 17時16分
-
「スリランカ港湾開発」に約830億円を出資...アメリカが「疑惑のインド財閥」を支援する理由とは?
ニューズウィーク日本版 / 2023年11月20日 13時55分
-
米国際開発金融公社、スリランカのコロンボ港開発に5億ドル強を融資へ(スリランカ、インド、米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2023年11月14日 0時55分
-
「債務のわな」にかかったスリランカ
Japan In-depth / 2023年11月12日 18時0分
-
英閣僚、重要鉱物サプライチェーン強化に向け、モンゴル訪問(英国、モンゴル)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2023年11月10日 0時45分
ランキング
-
1モンブランの名店として知られる東京洋菓子倶楽部が破産申請へ
東京商工リサーチ / 2023年12月8日 18時54分
-
2日銀総裁「チャレンジング」発言で…一時1ドル=141円台後半まで円高進む 両替所には大勢の人「海外旅行行きたい」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2023年12月8日 18時44分
-
3「31日間だけ発売する乗り放題切符」発売へ「合併で無くなる鉄道会社」が限定で展開
乗りものニュース / 2023年12月8日 14時12分
-
4マルハニチロ広島工場が撤退 22年に火災、再建断念
共同通信 / 2023年12月8日 21時8分
-
5シャトレーゼ、2024年「福袋」の概要を発表 オンラインショップ限定で展開
ITmedia ビジネスオンライン / 2023年12月8日 16時31分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
