日経平均は続落、一時バブル後高値更新 感染拡大重しで伸び悩み
ロイター / 2020年12月21日 15時51分
東京株式市場で日経平均は続落した。米議会指導部による追加経済対策の合意などが好感されたものの、感染拡大への警戒感が相場の重しになっているとの指摘が出ている。写真は経済対策の合意について記者会見するため会場に向かう米民主党のペロシ下院議長(前列左)と同党のシューマー上院院内総務(同右)。今年12月20日、米ワシントンで撮影。(2020年 ロイターKen Cedeno )
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。米議会指導部による追加経済対策の合意などが好感され、朝方は反発してスタート。寄り付き後に上げ幅を拡大し、一時バブル崩壊後の高値を更新したものの、その後は利益確定売りに押されマイナス圏に沈んだ。後場には切り返して下げ幅を縮小したが、プラスに転じることはできず取引を終了した。感染拡大への警戒感が相場の重しになっているとの指摘が出ている。
TOPIXは0.23%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆0153億円だった。東証33業種中、空運業、その他製品、鉱業、不動産業など19業種が値下がり。半面、非鉄金属、倉庫・運輸関連業、鉄鋼など14業種は値上がりした。
市場では「クリスマス休暇を控え、今週は海外投資家の動きも鈍くなってくる。市場参加者が少ない中、日本株は高値圏にあり利益確定売りも出やすい相場環境だ。日経平均は2万7000円を前に上値が重い展開が続くのではないか」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏)との意見が聞かれた。
また、米議会の与野党が新型コロナウイルス感染拡大に対応する9000億ドル規模の追加経済対策の策定で合意したと伝えられ、「これまで難航していた協議が決着し、一定程度相場の下支えとなったようだ。ただ、足元の感染状況への警戒感は高まっており、一段高となるような雰囲気は感じられない」(国内証券)という。
個別では、住友林業が大幅続伸し、連日の年初来高値を更新。1994年3月以来の高水準となった。米国の住宅関連指標が堅調だったことが引き続き好感され、米国で住宅分譲事業を手掛ける同社に買いが集まっている。
東証1部の騰落数は、値上がり842銘柄に対し、値下がりが1237銘柄、変わらずが105銘柄だった
日経平均
終値 26714.42 -48.97
寄り付き 26834.10
安値/高値 26533.63─26905.67
TOPIX
終値 1789.05 -4.19
寄り付き 1798.16
安値/高値 1779.10─1804.22
東証出来高(万株) 104210
東証売買代金(億円) 20153.32
この記事に関連するニュース
-
日経平均は3日続落し3万8000円割れ、米利下げ観測後退で
ロイター / 2024年4月17日 15時49分
-
日経平均は大幅続落、米金利上昇や中東情勢警戒 「過剰反応」の見方も
ロイター / 2024年4月16日 15時31分
-
日経平均は小反発、ハイテク株上昇 買い一巡後は小動き
ロイター / 2024年4月12日 15時25分
-
午前の日経平均は小幅続伸、一時初の4万1000円台 米株高や円安が支援
ロイター / 2024年3月22日 12時3分
-
日経平均は3日続伸、高値更新し800円高 日米中銀会合を通過し安心感
ロイター / 2024年3月21日 16時3分
ランキング
-
1格安スマホの利用者は約4割 実際に支払っている月額利用料金の2位は「2000円台」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
2グリコ「チルド食品」出荷再開→再停止…システム障害で 乳製品・洋生菓子など、5月中旬の再開目指す【全文】
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時57分
-
3日本在留の外国人が日本で働きたくない理由 2位は「働く環境が悪い」、1位は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月19日 17時15分
-
4セブン―イレブン、おにぎりや弁当の「値引き」タイミングを本部が通知へ…食品ロス削減狙い
読売新聞 / 2024年4月19日 20時31分
-
5築地に国際交流拠点、東京都が三井不・読売連合を選定…30年代前半の開業目指す
読売新聞 / 2024年4月19日 22時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください