シェル、石油・ガス資産でさらに減損 通年では220億ドルに
ロイター / 2020年12月21日 18時20分
12月21日 英・蘭系エネルギー大手、ロイヤル・ダッチ・シェルは、2021年に石油・ガス資産で35億─45億ドルの評価減を行う方針を示した。写真は2019年1月、ベルギーのサン・ピエール・ルウで撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)
[ロンドン 21日 ロイター] - 英・蘭系エネルギー大手、ロイヤル・ダッチ・シェルは21日、第4・四半期の業務報告で、石油・ガス資産について、税引き後で35億─45億ドルの評価減を行うとの見込みを示した。同社は今年すでに見通しの悪化を受け減損を発表しており、今年の減損は総額220億ドルに達する可能性がある。
新たな評価減は、米メキシコ湾の石油・ガス田、製油所の閉鎖や液化天然ガス(LNG)契約に関連して実施する。
シェルは第2・四半期決算で168億ドルの減損処理をし、10月にはLNG事業で10億ドル弱の減損をした。
第4・四半期の報告によると、上流部門の石油・ガス生産は日量227万5000─235万石油換算バレル程度と予想。米メキシコ湾の操業がハリケーンで停止したことや、欧州北部が温暖なことが影響したとしている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による需要低迷で石油精製所の稼働率は72─76%にとどまると予想した。
燃料販売は日量400万─500万バレルと第3・四半期とほぼ変わらずと予想。
石油・ガス取引利益は、第3・四半期から大幅に減少するとの見通しを示した。
第4・四半期決算は、来年2月4日に発表する予定。ベン・ファン・ブールデン最高経営責任者(CEO)は来年2月11日に温室効果ガスの排出を削減し低炭素エネルギー・発電事業を強化する長期戦略を発表することになっている。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
5万円で買える米国高配当株5選!2024年5月権利落ち分を解説
トウシル / 2024年4月19日 8時0分
-
英BP、上流部門の生産増加へ 第1四半期
ロイター / 2024年4月9日 17時29分
-
シェルのLNGトレーディング事業、第1四半期は業績大幅悪化へ
ロイター / 2024年4月5日 17時45分
-
エクソンモービル、第1四半期は石油・ガス価格の下落が収益圧迫
ロイター / 2024年4月4日 11時38分
-
ペトロチャイナ、昨年は8.3%増益で過去最高 ガス販売好調
ロイター / 2024年3月26日 13時1分
ランキング
-
1東京円一時1ドル154円87銭、34年ぶり円安水準を更新…経団連会長「円安過ぎる」
読売新聞 / 2024年4月23日 20時39分
-
2パナ、電動自転車発火の恐れ バッテリー14万個リコール
共同通信 / 2024年4月23日 18時32分
-
3いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 18時10分
-
4わずか2年半で消えた「幻のJR新型特急」とは 裏目に出た高性能
乗りものニュース / 2024年4月24日 9時42分
-
5「配属ガチャ」対策を進める企業が、一度立ち止まって考えるべきコト
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください