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米アップルの紛失防止タグ、競合社が公聴会での検証呼び掛け

ロイター / 2021年4月21日 10時45分

米アップルは20日、紛失物を探すことができる追跡機能付きタグ「Airtags(エアタグ)」を発表した。写真は同社のロゴ。2020年7月15日にパリで撮影。(2021年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[20日 ロイター] - 米アップルは20日、紛失物を探すことができる追跡機能付きタグ「Airtags(エアタグ)」を発表した。紛失防止スマートタグで先行する米タイルは、同社が証言する予定の21日の米上院委員会の反トラストに関する公聴会でアップルの参入を検証するよう呼び掛けた。

タイルのCJプローバー最高経営責任者(CEO)は文書で「当社は公正である限り競争を歓迎する。残念ながら、アップルがプラットフォームの優位性を利用して自社製品の競争を不当に制限してきたことが立証されており、われわれは懐疑的だ」と表明した。

エアタグは鍵などの持ち物に取り付けておくと、紛失した場合にアップル機器を使って探せる。新興企業のタイルは10年以上、紛失防止タグを販売してきた。

アップルは文書で、自社のプライバシー保護方針に合致する形で、iPhoneのシステムを最近、外部企業の紛失防止タグに開放したと説明した。

公聴会は上院司法委員会の反トラスト小委員会が開く。消費者とつながる手段としてアップルやアルファベット傘下グーグル のアプリストアに依存する開発者が競争上の懸念について証言する。

公聴会にはアップルとグーグルのほか、音楽配信大手スポティファイや出会い系アプリのマッチ・グループの幹部らも出席する予定。スポティファイとマッチは、アップルがアプリ販売サイト「アップストア」で扱うアプリに対し、自社の課金制度利用や手数料支払いを義務付ける慣行を批判してきた。

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