日経平均は反発、米株高が支援 4連休を前に伸び悩み
ロイター / 2021年7月21日 15時30分
7月21日、日経平均株価は反発。前日の米国株式市場の上昇を好感して朝方はしっかりだったが、あすからの4連休を控えて次第に模様眺めとなり、徐々に上げ幅を縮める展開となった。都内で昨年12月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株式市場の上昇を好感して朝方はしっかりとなったが、あすからの4連休を控えて次第に模様眺めとなり、徐々に上げ幅を縮める展開となった。
前日の米国株式市場ではダウ工業株30種が主導し、主要株価3指数がいずれも1%超上昇した。一連の企業の好決算に加え、景気を巡る楽観的な見方が再び強まる中、リスクオン取引となった。
日本株はほぼ全面高の商状で始まり、主力銘柄を中心に広範囲に買われて一時500円近い上昇となった。良好な企業業績を見越して日本株の割安感が意識された。
前日に好決算を発表したディスコが買われ、東京エレクトロンやアドバンテストなどほかの半導体関連銘柄にも買いが波及。米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)がプラスだったことも支えになった。大幅上方修正を発表したNOKも急騰し、来週から本格化する決算シーズンへの期待が高まった。
一方、新型コロナウイルスの感染動向や原油価格の先行きなど明日からの4連休中の動きへの警戒感がくすぶり、上値に対して徐々に慎重な動きとなった。朝方に買われたディスコも、終値ではマイナスに沈んだ。
市場では「海外勢の買いがなく相場全体は伸び悩んだ。ただ、値上がり銘柄数が圧倒的に多く、個人の物色意欲は衰えていない」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
TOPIXは0.82%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1486億6600万円となった。東証33業種のうち30業種が上昇。上位には、輸送用機器、非鉄金属、金属製品などが並んだ。下落したのは鉱業、医薬品、電気・ガス業の3業種だった。
トヨタ自動車やソニーグループなど主力銘柄は総じてしっかりだった。財務省が朝方に発表した貿易統計速報で輸出が前年比48.6%増となったことも製造業の株価を下支えした。一方、指数寄与度が大きいファーストリテイリングは朝高の後は軟調に推移し、連日で年初来安値を更新した。
東証1部の騰落数は、値上がり1748銘柄に対し、値下がりが352銘柄、変わらずが91銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27548.00 +159.84 27747.06 27,438.07─27,882.43
TOPIX 1904.41 +15.52 1913.33 1,899.84─1,924.64
東証出来高(万株) 93725.00 東証売買代金(億円) 21486.66
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