タイでデモ、王宮前広場の「この国は国民のもの」プレートは撤去
ロイター / 2020年9月21日 13時20分
抗議デモが続くタイでは週末も大規模なデモが実施され、20日には「この国は国民のもので国王のものでない」などと刻まれたプレートをデモ隊が王宮前広場に埋め込んだ。だがプレートはその後、何者かによりはがされたことが明らかになった。写真はプレートを埋める学生ら(2020年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 21日 ロイター] - 抗議デモが続くタイでは週末も大規模なデモが実施され、20日には「この国は国民のもので国王のものでない」などと刻まれたプレートをデモ隊が王宮前広場に埋め込んだ。だがプレートはその後、何者かによりはがされたことが明らかになった。警察は、プレートの行方を調査するとともに、プレートの埋め込みに関与した人物を処罰する方針を示した。
バンコクの警察幹部は21日、ロイターに「プレートがなくなったという報告を受けたが、だれがどのようにはずしたかはわからない」とした上で「プレートは、(プレート埋め込みという行為で)デモ隊を起訴する証拠の一部であり、警察とバンコク首都圏庁(BMA)が協力して調査している」と述べた。
2カ月に及ぶ抗議デモは激しさを増し、19日は数万人が王室改革、プラユット首相の退陣、新憲法の制定や選挙の実施を求めて行進した。
20日早朝、デモ隊は王宮前広場に「この場所で国民はみずからの維持を示した。この国は国民のものであり、国民を裏切ってた国王の資産ではない」と刻んだプレートを埋め込んだ。
このプレートは、絶対君主制を終わらせた立憲革命の際に作られたプレートを模したものだが、国民全員が支持しているわけではない。
右派の有力政治家Warong Dechgitvigrom氏は20日、プレートは不適切で、国王は政治を超えた存在だとロイターに語った。
デモに参加した男性は、プレートはすぐに消えるだろうと誰もが思っていたが、埋め込むことができたということに意義があると述べた。
人権弁護士のアノン・ナンパ氏は、プレートは国民に返すべきと主張し、警察にプレートと外した人物を探し出すよう要請すると述べた。
抗議デモは24日にも予定されている。デモの指導者は、10月14日に仕事を休み、変革への支持を示すよう呼び掛けている。
また王室財産管理局(CPB)が23%超出資するサイアム・コマーシャル銀行
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