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ロシア大統領、コロナ再拡大を警戒 モスクワの新規感染過去最悪

ロイター / 2021年6月21日 23時48分

ロシアのプーチン大統領は21日、首都モスクワのほか、一部の地方都市でも新型コロナウイルスの感染が再拡大していることに警戒感を示した(2021年 ロイター/Maxim Shemetov )

[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は21日、首都モスクワのほか、一部の地方都市でも新型コロナウイルスの感染が再拡大していることに警戒感を示した。

ロシアはこれまでに自国で開発したコロナワクチン4種類を承認しているが、国民は接種に消極的で、人口1億4400万人のうち少なくとも1回の接種を済ませたのは、6月2日時点で1800万人にとどまっている。

こうした中、モスクワを中心に感染が再拡大しており、当局は感染力が強いデルタ株(インドで最初に見つかった変異株)の拡大が背景にあるとの見方を示している。

プーチン大統領はこの日、議会下院で「残念なことに、新型コロナ感染拡大の脅威は後退しておらず、多くの地域で状況は悪化している」と述べた。

モスクワの19日の新規感染者数は9120人と過去最悪。20日には、サッカー欧州選手権(ユーロ2020)の一部試合が行われている第2の都市サンクトペテルブルクの病院で、廊下の床に新型コロナ感染患者が寝かされている映像がソーシャルメディアに流れた。

当局はワクチン接種の加速に向け、接種者には新車や住居などが抽選で当たると呼び掛けると同時に、接種を拒めば減収、もしくは失職の恐れがあると警告している。

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