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世界の出生率、今世紀末までに大半の国が人口維持できず=調査

ロイター / 2024年3月21日 14時47分

 3月20日、米ワシントン大学医学部の保健指標評価研究所が発表した研究結果によると、今世紀末までにほぼ全ての国の出生率が人口を維持できない水準まで低下し、世界の出生数の大半をより貧しい国が占めるようになる見通しだ。中国・安徽省の病院で生まれた新生児、2011年撮影(2024年 ロイター/Stringer)

Bhanvi Satija

[20日 ロイター] - 米ワシントン大学医学部の保健指標評価研究所(IHME)が20日発表した研究結果によると、今世紀末までにほぼ全ての国の出生率が人口を維持できない水準まで低下し、世界の出生数の大半をより貧しい国が占めるようになる見通しだ。

IHMEの主任研究員、スタイン・エミル・ボルセット氏は声明で、この傾向は世界で出生率の「ベビーブーム(急上昇)」と「ベビーバスト(急低下)」の二分化をもたらし、不安定な経済と政治情勢の影響をより受けやすい低所得国にブームが集中すると指摘した。

研究結果は英医学誌ランセットに掲載された。世界の疾病・障害・危険因子の負荷に関する調査の一環として1950年から2021年までに収集した国勢調査などのデータを基に、2050年までに204カ国・地域の76%で出生率が人口を維持できる水準を下回り、2100年までに、この割合は97%に高まると推計した。

また今世紀末までに出生数の4分の3を低・中所得国が占め、その半分以上をサハラ以南のアフリカが占めると分析した。

世界の出生率(1人の女性が産む子どもの平均数)は1950年の約5人から2021年は2.2人に低下した。2021年までに110カ国・地域(全体の54%)が、人口を維持できる水準である2.1人を下回っている。

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