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豪NSW州、新型コロナの行動制限を一段と緩和

ロイター / 2020年5月22日 16時12分

 5月22日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州(NSW)は、新型コロナウイルス感染防止のための行動制限を一段と緩和すると発表した。写真はシドニーのオペラハウス付近。20日撮影(2020年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリアのニューサウスウェールズ州(NSW)は22日、新型コロナウイルス感染防止のための行動制限を一段と緩和すると発表した。レストランやカフェなど飲食店で一度に入店できる人の数は現在10人に制限されているが、6月1日から50人に増やす。

政府は今月に入り、7月までに行動規制を3段階に分けて緩和する方針を示した。各段階への移行は各州・準州の首脳が判断して実行する。

人口が最多のNSW州の新型コロナ感染者は、国内全体(約7100人)の半分近くを占めている。ただ、景気への影響を踏まえていち早く経済活動の再開に動いている。

NSW州のべレジクリアン首相は、4月に同州で22万1000人の雇用が失われたことは最悪の事態だとし、こうした状況が続くことを望まないと語った。

ウイルス感染防止のための行動規制で、国内全体では4月に60万人近くの人が職を失った。中でも、接客を伴うサービス業への打撃が特に大きい。

政府は、約600万人を対象に賃金を補助するため3─9月に1300億豪ドルを支出する計画。国内の労働力の約半分がこの支援制度の対象となる。

NSW州のペロテット財務相は、支援制度の対象となる人のうち、約7%は接客を伴うサービス業で働く人だとし、飲食店などの規制緩和で多くの人の復職が可能になると説明した。

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