中国国務院、政策調整を強化へ 経済が直面する課題に対処

中国国務院（内閣に相当）は、経済が新型コロナウイルス感染とコモディティー（商品）価格の上昇を巡る課題に直面する中、財政、金融、雇用政策の調整を強化して対応していくと表明した。２０２０年５月撮影（２０２１年　ロイター/Carlos Garcia Rawlins）

［北京　２２日　ロイター］ - 中国国務院（内閣に相当）は、経済が新型コロナウイルス感染とコモディティー（商品）価格の上昇を巡る課題に直面する中、財政、金融、雇用政策の調整を強化して対応していくと表明した。国営メディアが２２日、報じた。

国務院は定例閣議を受け、「現時点で中国では経済の回復トレンドが維持され、雇用情勢は安定化している」としながらも、「国際的な環境の不安定要因がこのほど台頭した」とし、「国内経済も散発的な新型コロナ感染と商品価格の上昇などの課題に直面している」との認識を表明。経済成長が合理的な範囲内に収まるようにすると表明すると同時に、消費活性化に向けた政策の策定を確約した。

このほか、市場観測の安定化に向け、先手を打った政策を改善し、クロスシクリカルな政策調整を行うと表明。商品価格の安定化させ、冬季の電気・ガス供給を確保するために、市場原理に基づく措置を一段と利用していく姿勢も示した。