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タイ中銀、13回連続で金利据え置き オミクロン株警戒

ロイター / 2021年12月22日 19時5分

タイ銀行(中央銀行)は22日、金融政策委員会を開催し、政策金利の翌日物レポ金利を全会一致で過去最低の0.50%に据え置いた。資料写真、2016年4月撮影(2021年 ロイター/Jorge Silva)

[バンコク 22日 ロイター] - タイ銀行(中央銀行)は22日、金融政策委員会を開催し、政策金利の翌日物レポ金利を全会一致で過去最低の0.50%に据え置いた。今年の成長見通しを小幅に引き上げた。

据え置きは13回連続。新型コロナウイルスにより打撃を受けた経済の下支えを継続する。

ロイター調査では22人のエコノミスト全員が金利据え置きを予想していた。

2021年の成長率予想は9月時点の0.7%から0.9%へ引き上げた。一方22年は3.9%から3.4%へ引き下げた。オミクロン株が22年初めの経済に悪影響を及ぼすと指摘した。

中銀は国内経済の回復が続くと予想する一方、「オミクロン株の感染拡大は経済見通しの主要なリスクとなるため、注視する必要がある」と表明。

「影響は予想以上に深刻で長期化する恐れがある。流行の深刻度とそれに伴う封鎖措置の厳格度など下振れリスクがある」と述べた。

タイ政府は前日、新型コロナウイルス対策の一環で、外国人観光客に対する強制隔離措置を再導入することを明らかにした。

第3・四半期の国内総生産(GDP)は前期比1.1%減。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当シニアエコノミスト、ガレス・レザー氏は「来年第1・四半期(の経済)は従来予想を大幅に下回るだろう」とし、隔離措置の規制変更が「観光業に大打撃を与える」と述べた。「オミクロン株で、国内の制限措置再導入のリスクも高まる」との見方も示した。

カシコン銀行の資本市場調査担当責任者、コブシディ・シルパチャイ氏は、来年いっぱい金利が据え置かれると予想。「観光業がいつ本格的に回復するか明確になるまでは、中銀は金融緩和の維持を選択するだろう」と述べた。

インフレ率は中銀の目標レンジ(1─3%)内に収まっており、中銀は金融緩和を継続できる見通し。11月の総合インフレ率は2.71%だった。

中銀は総合インフレ率を今年1.2%、来年1.7%と予測。従来予測はそれぞれ1.0%、1.4%だった。

中銀は「世界的なインフレの進行を踏まえると、総合インフレ率には上振れリスクがあり、注視が必要だ」と表明した。

ピティ・ディスヤタット総裁補は会見で、インフレ圧力は低く、中銀は経済成長の支援を重視すると発言。バーツ安は輸出にプラスだとも述べた。

中銀は外国人観光客を今年28万人、来年560万人と予測。

今年の輸出の予測は18%増。従来予測の16.5%増から上方修正した。

来年の輸出の予測は3.5%増。世界経済の減速を背景に従来予測の3.7%増から下方修正した。

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