中国の駐米大使離任へ、強硬派の外務次官が後任の見通し
ロイター / 2021年6月23日 0時54分
6月22日、中国の崔天凱駐米大使は8年の任期を終え離任すると述べた。米中関係が緊張する中での発表となった。写真は2018年11月、ワシントンでロイターのインタビューに応じる崔大使(2021年 ロイター/Jim Bourg)
[北京 22日 ロイター] - 中国の崔天凱駐米大使(68)は22日、8年の任期を終え離任すると述べた。米中関係が緊張する中での発表となった。
崔氏は駐米大使として最長の任期を務めた。愛想の良い外交的態度で知られている。後任は、習近平国家主席の信頼できる側近であり、中国への批判に対して鋭く反論することで知られる秦剛外務次官(55)が就くと予想されている。
中国外務省は後任に関するコメントを控えたが、関係筋がロイターに対して、秦氏が引き継ぐ見通しだと話した。
秦氏は2014年から2018年まで習国家主席の儀典局長を務めた。06─10年と11─14年の外務省報道官時代には、強硬な姿勢で知られ、中国を擁護するためにしばしば辛辣な発言をした。
米国のトランプ前政権の下、米中関係は1979年の外交樹立以来、最低水準に落ち込んだ。両国は貿易からテクノロジー、香港、台湾、新疆、南シナ海までさまざまな問題で対立した。
崔大使は大使館のホームページに載せた別れの書簡で「駐米大使としての在任中に培った在米の中国国民との友情を永遠の宝とする」と述べた。
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