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スイス中銀、政府のコロナ対応支出の穴埋めに反対=副総裁

ロイター / 2020年6月23日 15時2分

<description role="descRole:caption"> 6月23日、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のフリッツ・ツアブリュック副総裁は、新型コロナウイルス対応に向けた国および地方政府向けの支払いを増額し、予算の穴を補てんすることに異議を唱えた。写真はSNBの建物。ベルンで5月撮影(2020年 ロイター/Arnd Wiegmann) </description>

[チューリヒ 23日 ロイター] - スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のフリッツ・ツアブリュック副総裁は23日、新型コロナウイルス対応に向けた国および地方政府向けの支払いを増額し、予算の穴を補てんすることに異議を唱えた。同日付の独語紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングのインタビューに答えた。

昨年、SNBは500億フラン(約528億ドル)に近い利益を出していた。今年は40億フラン超の利益分配を迫られている。これについて同副総裁は「もしSNBの利益分配をある特定の目的に紐付けし始めれば、政治的な意味を持つことになる。それは望ましくない」と述べた。

同副総裁は、金融政策では新型コロナウイルス感染拡大が経済に及ぼした悪影響を吸収できないとの立場を表明。「ここは財政政策の出番だ。財政政策手段がもう使えないとなれば、それは経済全体にさらに悪い結果をもたらす」と述べた。

今年、新型コロナ危機を受けた安全資産買い意欲の高まりでスイスフランは上昇圧力を受けており、SNBは外貨買い/スイスフラン売り介入の強化による対応を余儀なくされている。

その結果、SNBのバランスシートは9000億フラン超に膨張。米国から為替操作国に指定される可能性があるとの懸念も出ている。

同副総裁は、バランスシート拡大に限界はないとしながらも、米国と緊密に連絡を取り、スイスフラン高と同国の置かれた特殊な状況について説明を行っているとし、「近隣窮乏化政策ではない。通貨介入は、スイスのような小国が適切な金融条件を確保する上で不可欠だ」と述べた。

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