米新築住宅販売、5月は前月比16.6%増 予想上回る回復
ロイター / 2020年6月24日 2時55分
米商務省が23日発表した5月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比16.6%増の67万6000戸となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想(2.9%増の64万戸)を上回った。カリフォルニア州エンシニータスで昨年7月撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した5月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は、年率換算で前月比16.6%増の67万6000戸となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想(2.9%増の64万戸)を上回った。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって打撃を受けた住宅市場が回復し始めていることを示唆した。
5月は前年同月比では12.7%増。4月の販売戸数は58万戸と、従来発表の62万3000戸から下方修正され、前月比5.2%減となった。
5月は地域別では北東部が45.5%増、西部が29%増、南部が15.2%増。ただ中西部では6.4%減少した。
価格中央値は前年比1.7%上昇の31万7900ドル。販売は20万─40万ドルの価格帯に集中した。最も需要が大きい20万ドル以下の住宅の販売全体に占める割合は約15%だった。
住宅在庫は31万8000戸。4月の32万5000戸から減少した。5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は5.6月。4月は6.7カ月だった。
MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「経済全体が減速しているようなら、人々は高額な新築住宅の頭金の支払いに自信を持てないかもしれない」と指摘。「多くの企業が破綻し、失業者からの支出は減少している。景気回復は当面、低速を維持するだろう」と述べた。
またキャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は「南西部における新型コロナ感染第2波が今後数カ月に下押しリスクをもたらすことは明らかだが、現時点では州全体にわたるロックダウン(都市封鎖)措置の再実施の可能性は低いため、景気回復の足を引っ張る要因にはなるものの、新たな景気後退にはつながらないだろう」と語った。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
米3月新築住宅販売、8.8%増の69万3000戸 予想上回る
ロイター / 2024年4月24日 2時2分
-
米3月中古住宅販売、前月比4.3%減の419万戸
ロイター / 2024年4月19日 2時19分
-
米一戸建て住宅着工件数、3月は12.4%減 住宅ローン金利上昇で
ロイター / 2024年4月17日 4時15分
-
第1四半期の中国GDPは予想上回る、3月指標は需要低迷を示唆
ロイター / 2024年4月16日 14時55分
-
米中古住宅仮契約指数、2月は1.6%上昇 緩やかな在庫増が寄与
ロイター / 2024年3月29日 0時17分
ランキング
-
1山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
2アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
5過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください