米国株式市場=ナスダック最高値、コロナワクチン正式承認を好感
ロイター / 2021年8月24日 7時9分
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は上昇し、ナスダック総合指数が終値で最高値を更新。米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが国内で正式に承認されたことが買いを後押しした。
この日は主要株価3指数がいずれも上昇。S&P総合500種は日中最高値を付けたが、取引終盤に押し戻され、この水準を維持できなかった。
S&P主要11セクターでは7セクターが上昇。需要期待を背景にした原油価格の上昇に支援され、エネルギーの上げが目立った。石油大手エクソンモービルとシェブロンはそれぞれ4.1%、2.6%上昇した。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「市場は高値を更新し、後退して再び上昇するというシナリオを繰り返し展開してきた。これはファンダメンタルズが整っていることを示している」と指摘。「懸念材料もあるが、市場を押し下げ続けるのは難しい」と語った。
米食品医薬品局(FDA)は23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認した。米国で新型コロナワクチンの正式承認は今回が初めてで、ワクチン接種の加速につながる可能性がある。
ファイザーは2.5%高。ビオンテックの米市場上場株は9.6%上昇した。モデルナは7.5%高。
がん治療薬開発のトリリウム・セラピューティクスは188.8%の大幅高。ファイザーが22億6000万ドルで同社を買収することで合意した。
ゼネラル・モーターズ(GM)は1.3%下落。電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」のリコール(回収・無償修理)を拡大するため、10億ドルの費用が発生すると明らかにしたことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.46対1の比率で上回った。ナスダックでは2.81対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は86億3000万株。直近20営業日の平均は91億5000万株。
市場参加者はワイオミング州ジャクソンホールで今週開かれる年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)に焦点を当てている。特に米連邦準備理事会(FRB)の政策引き締め時期を探る上で、パウエル議長の発言が注目される。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35335.71 +215.63 +0.61 35160.97 35428.91 35160.97
前営業日終値 35120.08
ナスダック総合 14942.65 +227.99 +1.55 14776.98 14963.47 14776.98
前営業日終値 14714.66
S&P総合500種 4479.53 +37.86 +0.85 4450.29 4489.88 4450.29
前営業日終値 4441.67
ダウ輸送株20種 14691.71 +137.00 +0.94
ダウ公共株15種 939.44 -11.31 -1.19
フィラデルフィア半導体 3342.01 +85.51 +2.63
VIX指数 17.15 -1.41 -7.60
S&P一般消費財 1431.48 +19.14 +1.36
S&P素材 529.99 +4.45 +0.85
S&P工業 873.27 +7.01 +0.81
S&P主要消費財 750.45 -2.67 -0.35
S&P金融 630.48 +4.90 +0.78
S&P不動産 292.49 -1.19 -0.40
S&Pエネルギー 356.92 +12.97 +3.77
S&Pヘルスケア 1584.42 -0.31 -0.02
S&P通信サービス 279.83 +3.51 +1.27
S&P情報技術 2767.40 +34.84 +1.27
S&P公益事業 349.40 -4.66 -1.32
NYSE出来高 7.96億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27605 + 85 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27600 + 80 大阪比
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