ＥＵの気候対策担当委員が辞任、オランダ次期首相選に出馬

欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は２２日、環境政策を担当するティメルマンス上級副委員長の辞任に伴い、シェフチョビッチ副委員長が暫定的に担当を引き継ぐと発表した。写真は、２０２３年８月２２日にオランダ・ハーグ市内のイベントで演説するティメルマンス氏。（２０２３年　ロイター／Piroschka van de Wouw）

[アムステルダム ２２日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は２２日、環境政策を担当するティメルマンス上級副委員長の辞任に伴い、シェフチョビッチ副委員長が暫定的に担当を引き継ぐと発表した。

ティメルマンス氏は気候変動・環境問題に対処する包括的な政策「欧州グリーンディール」を担当していた。任期は来年１１月までだったが、オランダの次期首相を目指し、１１月に同国の議会選に出馬するため辞任した。

シェフチョビッチ氏は今後の国連気候変動枠組み条約締約国会議（ＣＯＰ）で、ティメルマンス氏と同様に重要な役割を果たすとみられている。

欧州委によると、シェフチョビッチ氏はオランダの委員が任命されるまで、一時的に気候変動対策の担当を引き継ぐ。オランダの新委員が同じポストに就くかどうかは明らかではない。

フォンデアライエン欧州委員長は、ティメルマンス氏の後任委員候補を指名するようオランダに要請した。