高市、小泉氏ら男系維持=石破氏「女系天皇」言及も―自民総裁選
時事通信 / 2024年9月23日 14時27分
自民党総裁選(27日投開票)では安定的な皇位継承の在り方も論点の一つだ。高市早苗経済安全保障担当相(63)ら多くの候補が、父方が天皇の血を引く男系男子による継承を主張。石破茂元幹事長(67)は、母方のみが天皇の血を引く「女系天皇」の可能性を排除しない立場を示した。ただ、政治改革や経済政策などのテーマに隠れ、論戦は盛り上がっていない。
候補者9人が並んだ13日の共同記者会見では、高市氏や小泉進次郎元環境相(43)ら6氏が男系男子による継承の堅持を訴えた。高市氏は「今に生きる私たちの責任であり、未来に生きる人たちへの責任だ」と言明した。
小泉氏は女系天皇に慎重な考えを記した自民党の皇位継承の在り方の「所見」に基づき、「女性皇族の結婚後の皇室身分の維持、皇統に属する男系男子の養子縁組を検討する」と述べた。女系天皇は過去に例がなく、保守派は反対している。
小林鷹之前経済安保担当相(49)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、茂木敏充幹事長(68)も男系男子の継承を重視する。
河野氏は防衛相だった2020年8月に「皇室で男系を維持していくのはかなりリスクがある」と女系も検討する必要性に言及していたが、今回の総裁選では党見解を尊重する考えを表明した。
林芳正官房長官(63)、上川陽子外相(71)は共同会見で男系男子を維持するかは明確に発言せず、衆参両院議長の下で与野党協議を進める必要性を唱えた。上川氏は20日のインタビューで「静かな環境で議論を深めることが大切だ」と述べた。
石破氏は告示前の8月のインターネット番組で「女系天皇の可能性を全部排除して議論をするのはどうなんだろう」と提起。ただ、9月12日の記者団の取材には「男系男子の伝統は大切にしないといけない」と発言を後退させた。保守派の支持も得る必要があるためとみられる。
皇位継承を巡っては、21年12月に岸田内閣の有識者会議が(1)女性皇族が結婚後も皇族に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍復帰―の2案を提示した。ただ、女性・女系天皇の是非には触れず、議論を先送りした。与野党の主張にも隔たりがあり、次期衆院選でも争点の一つとなりそうだ。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
ニュース裏表 有元隆志 総裁選、上位3人の熾烈な争い 高市氏追い上げ、石破氏と決選投票なら異例の展開 小泉氏の苦戦、立民代表選もマイナス影響か
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月26日 15時41分
-
八幡和郎 民主主義の危機・国家指導者 立憲・野田佳彦新代表は「保守政治家」なのか かつて皇位継承問題で安倍氏と対立 忘恩で人情に欠ける〝KY〟とも
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月25日 6時30分
-
4候補、「世襲」制限に言及=高市・石破氏ら―自民総裁選
時事通信 / 2024年9月22日 16時7分
-
総裁選、女性・女系天皇議論ゼロ 「改憲派で協議急ぐ」5人
共同通信 / 2024年9月21日 0時6分
-
「愛子天皇」を実現するのは石破氏か、河野氏か、進次郎氏か…置き去りにされた「自民党総裁選」の重要な争点
プレジデントオンライン / 2024年9月3日 8時15分
ランキング
-
1出直し兵庫県知事選挙、維新は独自候補擁立を検討…対決姿勢で批判回避狙う
読売新聞 / 2024年9月26日 22時27分
-
2麻生副総裁、決選投票に残れば高市氏を支持へ…岸田首相は別の候補を支持する意向
読売新聞 / 2024年9月27日 6時40分
-
3孤立集落の住民ら、自衛隊ヘリで集団避難…土砂で寸断された道路に「地震の時よりひどい」
読売新聞 / 2024年9月26日 22時13分
-
4自民新総裁、午後に選出=党員票の開票スタート
時事通信 / 2024年9月27日 7時22分
-
5羽賀研二容疑者逮捕…タレント・暴力団幹部・司法書士を結んだ『接点』専門家が指摘する弘道会幹部の狙いは
東海テレビ / 2024年9月26日 21時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください