平和賞フォーラムで核軍縮議論=被爆者2人も体験証言―オスロ
時事通信 / 2024年12月11日 20時11分
【オスロ時事】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を記念し、核軍縮などを議論するフォーラムが11日、ノルウェーのオスロ大学で開かれた。過去の受賞団体代表に加え、広島と長崎の被爆者2人も登壇。それぞれが自身の被爆体験を語り、「核なき世界」に向けた行動を世界に呼び掛けた。
フォーラムの題目は「核兵器―脅威にどう対抗するか」。被爆者代表として、広島市出身で通訳者の小倉桂子さん(87)と、長崎で被爆した日赤長崎原爆病院名誉院長の朝長万左男さん(81)が講演。小倉さんは英語で被爆体験の証言を続け、朝長さんも長年医師として被爆者医療に携わってきた。
小倉さんは「家々は破壊され、真っ暗で何も聞こえなかった」「水を飲んだら皆死んでいった。(何もできなかった)私が人々を殺したと自分を責め続けた」と生々しく詳述。「死ぬ前に核のない世界を見たい。いつかそうできると信じている」と訴えると会場から拍手が湧いた。朝長さんも2歳の時の被爆体験を語り、「核廃絶を実現するための責任」を実行していこうと呼び掛けた。
フォーラムには、2017年に平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」、05年受賞の国際原子力機関(IAEA)、1995年受賞の国際科学者団体「パグウォッシュ会議」各代表と有識者がパネリストとして参加。「核戦争のリスクを軽減し、核軍縮を進めるための戦略」(ノーベル賞委員会)を巡り意見を交わした。
[時事通信社]
この記事に関連するニュース
-
「死ぬ前に地球上から核兵器がなくなるのを見たい」広島の被爆者が証言 ノーベル平和賞フォーラム
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月12日 3時21分
-
「行動起こすのは皆さん」被爆者の小倉さん、ノーベル平和賞記念フォーラムで英語で訴え
産経ニュース / 2024年12月11日 21時39分
-
被爆者「悪夢繰り返すな」 ノーベル賞記念行事で体験証言
共同通信 / 2024年12月11日 19時57分
-
被爆者「核廃絶、心からの願い」=被団協、ノーベル平和賞授賞式―人類の自滅防止、世界に訴え・オスロ
時事通信 / 2024年12月10日 22時6分
-
「希望の足音を感じる」=英語で被爆証言続ける小倉さん―オスロでの平和賞フォーラムで講演
時事通信 / 2024年12月7日 5時51分
ランキング
-
1逮捕なら憲法上「事故」扱いか=大統領「獄中統治」も可能―韓国
時事通信 / 2024年12月11日 20時17分
-
2イスラエルのシリア猛攻撃 「最悪の事態」を想定 専門家の見方
AFPBB News / 2024年12月11日 19時28分
-
3政権崩壊後のシリア国内、戦闘員が治安維持に 日本のメディアとして初取材
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月11日 23時36分
-
4フィンランド首相「トランプ氏は正しかった」…欧州各国は「国防費を増額すべきだ」
読売新聞 / 2024年12月11日 23時55分
-
5大統領の弾劾案再提出へ 韓国、与党造反が焦点
共同通信 / 2024年12月12日 6時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください