大統領弾劾案、午後採決=与党の造反数焦点―尹氏談話受け賛意続出・韓国
時事通信 / 2024年12月14日 13時15分
【ソウル時事】韓国国会は14日午後、「非常戒厳」を3日に宣言した尹錫悦大統領の弾劾訴追案を再び採決する。与党「国民の力」は反対する方針だが、8人以上が造反すれば可決され、尹氏は職務を停止される。大統領が弾劾訴追されれば、韓国史上3人目となる。
尹氏は12日の談話で「弾劾であれ捜査であれ堂々と立ち向かう」と表明。進退を与党に一任するという前言を翻した。これを受け、与党の韓東勲代表は弾劾訴追案に賛成すべきだとの立場に転じ、7人の議員が賛成する意向を公表した。採決は無記名投票のため、賛成票がさらに増える可能性がある。
7日に行われた1度目の採決では、与党のほぼ全議員が投票に参加せず、廃案に追い込んだ。ただ、世論調査では弾劾に賛成する国民が75%と圧倒的。聯合ニュースによると13日の時点で2度目の採決に参加意向を持つ与党議員は20人超に上る。
一方で、与党には尹氏に近い議員が多く、弾劾訴追案に反対の方針は維持されている。同党は14日午前も議員総会を開催。複数の韓国メディアによると、党ナンバー2の権性東院内代表は総会で、投票への参加を提案した。賛成か反対かの方針については議論が続いている。
最大野党「共に民主党」の李在明代表は14日、弾劾訴追案への反対や投票不参加は「歴史に記録され、永遠に責任を負わなければならない」と述べ、与党議員に賛成を呼びかけた。
[時事通信社]
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