第4四半期の独GDP、前期比+0.3%に上方改定 輸出など堅調
ロイター / 2021年2月24日 18時57分
[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.3%増で、速報値(0.1%増)から上方改定された。輸出や建設業が堅調だった。
前年比では2.7%減。速報値は2.9%減だった。
2020年通年のGDPは4.9%減となり、速報値の5.0%減から上方修正された。
カレンダーの影響を除くベースでは、2020年は5.3%のマイナス成長となった。ただ政府による大規模財政出動が下支えし、落ち込み幅は周辺諸国に比べ小幅なものにとどまった。
2020年の連邦政府の財政赤字は1396億ユーロで、GDPに対する比率は4.2%。財政赤字に陥るのは2011年以来。
アルトマイヤー経済相は発表されたGDPはポジティブな兆候だとし、「今後数カ月間、経済状態を維持するためできることはすべて行う」と述べた。
ドイツのGDPは、第2・四半期に1度目のロックダウン(都市封鎖)の影響で9.7%減少したが、第3・四半期に8.5%増加した。
統計局によると、11月初めから実施された2度目のロックダウンが、第4・四半期の個人消費急減につながった。ただ、雇用支援策により可処分所得はわずかに増加した。消費が手控えられたことで、貯蓄率は15.7%と異例の高さとなった。
第4・四半期の輸出は前期比4.5%増、個人消費は同3.3%減。建設投資は同1.8%増となった。
VPバンクのトマス・ギッツェル氏は、建設業の好調には低金利が影響していると指摘。また輸出比率の高い製造業は、中国からの需要増の恩恵を受けた、とした。
ただ、ロックダウンが少なくとも3月7日まで延長されることとなったため先行きは不透明だ。
ウニクレディトはリポートで、2021年第1・四半期のGDPは前期比1.5%減との見通しを維持した。
INGのカーステン・ブルゼスキ氏は、2021年第1・四半期について、12月半ばからのロックダウン強化と2月の寒波、英国のEU離脱移行期間終了に備えた駆け込み需要の反動、主にユーロ圏諸国からの需要減退がダウンサイドリスクだと指摘。「昨年第4・四半期の成長の原動力となったものが、第1・四半期には容易に足を引っ張ることになりかねない」と指摘した。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
イタリアGDP、第3四半期は前期比+0.1%に上方改定
ロイター / 2023年12月1日 18時31分
-
米GDP、第3四半期改定値は+5.2% 速報値から上方修正
ロイター / 2023年11月30日 1時22分
-
第3四半期GDPは前年同期比3.3%、建設業の記録的成長が牽引(メキシコ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2023年11月27日 16時15分
-
シンガポール第3四半期GDP、前年比1.1%増に上方改定
ロイター / 2023年11月22日 10時33分
-
インドネシア経済:23年7-9月期の成長率は前年同期比+4.94%~輸出の減少により成長率は2年ぶりの5%割れ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2023年11月15日 7時0分
ランキング
-
1転勤に最大50万円、明治安田生命が来年4月から支給方針…単身赴任手当も増額
読売新聞 / 2023年12月3日 5時0分
-
2政府女性活躍サイトに誤記 500件超、チェック不足
共同通信 / 2023年12月2日 21時1分
-
3中国産部品使用のEV、優遇措置の対象外に…バイデン政権「中国外し」を意図か
読売新聞 / 2023年12月2日 19時43分
-
4「酔ってりゃ何してもいいマン」増加… 鉄道員への暴力 コロナ禍前に迫る水準に
乗りものニュース / 2023年12月2日 15時12分
-
5犯罪スレスレの手口も…不動産投資の「入り口」に潜む悪徳営業マンの“巧妙な罠”【不動産投資のプロが忠告】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2023年12月3日 9時15分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
