中国の不動産政策、大幅に緩和される公算大=BNPパリバAM
ロイター / 2022年1月24日 10時5分
1月23日、 BNPパリバ・アセット・マネジメントは、中国の不動産政策は「大幅に緩和」される公算が大きいと予想した。数カ月前から同部門の債券の持ち高を増やしているという。海南島で6日撮影(2022年 ロイター/Aly Song)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - BNPパリバ・アセット・マネジメントは、中国の不動産政策は「大幅に緩和」される公算が大きいと予想した。数カ月前から同部門の債券の持ち高を増やしているという。
同社の新興国市場債券責任者ジャンシャルル・サンボル氏(ロンドン在勤)は「現在は政策上、大きな転換点にあり、大幅に緩和される可能性が大きいというのがわれわれの見方だ」と述べた。
「当社は同部門に関与し、前向きに捉えている。数カ月前から現在のポジションを形成してきた」と説明した。個別企業について話すことはできないとした。
中国本土の不動産株指数は昨年、一時28%急落後、15%安で終了。資金繰り難に陥った不動産開発大手の中国恒大集団は89%の大幅安だった。
サンボル氏は、中国の不動産市場は政府から債務圧縮の圧力を受けてきたが、政府の取り組みは一定の成果が出たと指摘。「政府は現在、同部門の他の部分についてリスクを回避したい考えだ」と分析した。
海外投資家の一部は国有企業(SOE)が不動産部門の債務再編を円滑に進めるために役割を果たすと期待しており、この結果、政府は限られた資金をまずは国内の債務返済に使うとの懸念もある。
サンボル氏は、不動産市場は民間企業の関与が強いため、国主導で債務再編を行うことはないと指摘した。債務再編には民間部門の強い関与が必要だと語った。
同氏は、今年がアジア高利回り債の「偉大な正常化」の一年になると予想。「アジアの高利回り債、とりわけ中国は2022年の新興国債券動向で主要な原動力になる」との見通しを示した。
この記事に関連するニュース
-
アングル:多国籍企業、中国事業資金を元で調達 ドルよりコスト低下
ロイター / 2024年4月12日 10時38分
-
国の借金に限界はあるのか!?
トウシル / 2024年4月4日 17時5分
-
アングル:凪の為替市場、利下げとトランプが動意付かせるか
ロイター / 2024年4月4日 16時11分
-
アングル:市場のムード急変に警戒、第1四半期は世界的に株高・債券高
ロイター / 2024年3月29日 18時46分
-
アングル:熱を帯びる中国国債ラリー、背景に「資産飢饉」
ロイター / 2024年3月19日 15時16分
ランキング
-
1ビッグモーター、600億円で買収へ=伊藤忠など、新会社で事業承継
時事通信 / 2024年4月17日 20時33分
-
2「生ドーナツ人気」をブームで終わらせるのはもったいない、これだけの理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月17日 6時55分
-
3トヨタ、プリウス生産・受注を当面停止 後席ドアに問題でリコール
ロイター / 2024年4月17日 18時8分
-
4いなば食品、入社辞退者が憤る内定後の『一般職採用です』告知「ボロ家」よりも許せなかったこと「待遇わからず」「想定していた働き方と全然違う」
NEWSポストセブン / 2024年4月17日 7時15分
-
5米、ホンダ車300万台の調査開始…ブレーキに不具合ある可能性
読売新聞 / 2024年4月17日 23時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください