超長期国債など積み増す、金利は積極的に買う水準には「まだ距離」=22年度下期・日本生命運用計画
ロイター / 2022年10月24日 19時0分
日本生命保険は、2022年度下期の一般勘定運用で、超長期の日本国債のほか通貨スワップで円金利化した外国社債を含む「国内債券等」を積み増す計画。写真は2019年2月、都内で撮影(2022年 ロイター/Hideyuki Sano)
[東京 24日 ロイター] - 日本生命保険は、2022年度下期の一般勘定運用で、超長期の日本国債のほか通貨スワップで円金利化した外国社債を含む「国内債券等」を積み増す計画。ただし、足元で8年ぶり高水準まで上昇した超長期金利については「積極的に買っていくにはまだ距離がある」との見方を示した。
都築彰・理事財務企画部長が24日、運用方針説明会で明らかにした。
このうち、円金利資産の柱となる「国内債券等」には日本国債(JGB)のほか、通貨スワップを使って円建てのキャッシュフローに固定した外債が含まれるが、両方とも積み増す計画。「デュレーションについてはまだ伸ばす方向で考えているので、JGBでは超長期の30年に近いところを中心に買っていく」という。
30年金利は足元で1.6%台と8年ぶりの高水準に上昇しているが、都築氏は「過去数年と比べると投資がしやすい環境というのは事実。ただ当社の負債コストの利回りが2%程度で、そこには届いていないので、1.5%に来たから積極的に買っていくかと言えば、まだ距離がある」と述べた。
外国債券のうち為替ヘッジ付き外債は、ヘッジコスト上昇が見込まれる中で国債を売却したり社債への入れ替えを行い、残高ベースでは減少させる。オープン外債は為替や金利水準次第だが、残高は横ばいから減少を見込む。
このほか、国内株式は残高横ばい。オルタナティブを含む外国株式は、利回り向上と分散投資の観点から増やす。国内不動産は物件のリニューアルに投資するなどして、残高は横ばいの計画。
日本生命の一般勘定の資産残高は、3月末時点で75兆3599億円。うち外貨建て資産は21兆5694億円(28.6%)。
2022年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。▼はマイナス
日本国債10年物利回り ▼0.25―0.25%(0.20%)
米10年国債利回り 3.00―5.00%(4.00%)
日経平均株価 2万2000―3万2000円(2万7000円)
NYダウ 2万5500─3万4500ドル(3万ドル)
ドル/円 131―159円 (145円)
ユーロ/円 126―154円 (140円)
(植竹知子)
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