前場の日経平均は反落、景気懸念くすぶる 押し目買い支え
ロイター / 2022年5月24日 12時1分
[東京 24日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比138円19銭安の2万6863円33銭と、反落した。前日の米国市場での株高を受けて小高く寄り付いたが、短時間でマイナスに沈んだ。世界景気への懸念が重しとなった一方、下値では押し目買いが支えとなり、安値圏でのもみあいが続いた。
日経平均は朝方に小高く寄り付いた後、下落に転じ、一時191円57銭安の2万6809円95銭に下押しした。過去2営業日で600円程度上昇したこともあり、心理的節目2万7000円付近では利益確定や戻り売りが上値を抑えた。時間外取引の米株先物や中国株が軟調に推移したことも相場の重しになった。
一方、下値では押し目買いが入り、膠着感が強まった。半導体製造装置や電子部品などのハイテク株やPER(株価収益率)の高い銘柄でマイナスが目立った一方、海運や銀行が買われた。
市場では「米金融引き締めによる景気への警戒感がある。住宅関連指標や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を前にして、手を出しにくい」(証券ジャパンの大谷正之投資情報部長)との声が出ていた。
TOPIXは0.48%安の1885.47ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆3477億8100万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や空運業、非鉄金属など9業種で、値下がりはサービス業やパルプ・紙、陸運業など24業種だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループがしっかり、日本郵船、JALも堅調だった。半導体装置関連は東京エレクトロンが小高い一方、アドバンテストがマイナスとまちまち。リクルートホールディングス、エムスリーは軟調。ソフトバンクグループもさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが263銘柄(14%)、値下がりは1519銘柄(82%)、変わらずは55銘柄(2%)だった。
この記事に関連するニュース
-
午前の日経平均は大幅続落、800円超安 米金利上昇など嫌気
ロイター / 2024年4月16日 12時7分
-
午前の日経平均は反落、米CPI前に持ち高調整 中小型株に物色も
ロイター / 2024年4月10日 11時57分
-
午前の日経平均は反落、米株安で 大型株が軟調
ロイター / 2024年4月3日 11時52分
-
午前の日経平均は小反発、米半導体株高を好感 4万円回復後伸び悩み
ロイター / 2024年4月2日 12時2分
-
午前の日経平均は反落、配当落ちで 実質的には小幅安
ロイター / 2024年3月28日 12時2分
ランキング
-
1東京円一時1ドル154円87銭、34年ぶり円安水準を更新…経団連会長「円安過ぎる」
読売新聞 / 2024年4月23日 20時39分
-
2パナ、電動自転車発火の恐れ バッテリー14万個リコール
共同通信 / 2024年4月23日 18時32分
-
3いなば食品、大炎上でも「不買運動」が起きぬ理由 キリンはあれだけ盛り上がったが…どこに違いが?
東洋経済オンライン / 2024年4月23日 18時10分
-
4「配属ガチャ」対策を進める企業が、一度立ち止まって考えるべきコト
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時15分
-
5わずか2年半で消えた「幻のJR新型特急」とは 裏目に出た高性能
乗りものニュース / 2024年4月24日 9時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください