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米NY市で高級服飾店が営業再開、客足確保で大幅値引きも

ロイター / 2020年6月25日 12時11分

 6月25日、米ニューヨーク市で24日、ノードストロームやサックス・フィフスアベニューといった高級百貨店や米宝飾品大手ティファニー旗艦店が営業を再開。写真はマンハッタンで24日撮影(2020年 ロイター/CARLO ALLEGRI)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米ニューヨーク市で24日、ノードストローム やサックス・フィフスアベニューといった高級百貨店や米宝飾品大手ティファニー 旗艦店が営業を再開。マスクを着用した従業員が顧客を出迎えた。

ただ専門家は、新型コロナウイルス感染拡大が深刻だった同市の経済活動再開にあたって、小売業界が今後数週間に取り組まなければならない課題は感染の抑制だけではないと指摘する。

数カ月におよぶ一時閉店により積み上がった在庫を一掃し、来店客を引き寄せるべく、大幅な値引き販売が行われるためだ。

ノードストロームでは、定価1690ドルのバレンチノのシルクブラウスが半額の845ドル、定価1095ドルのシエス・マルジャンのワンピースは6割引きの438ドルで販売されている。同店の販売員は「全てのフロアでセール品の棚が設置されている」と語る。

こうした値引き販売は全米各地でみられている。ナイキ やルルレモン のスポーツウエアも25─30%引きだという。

一方、シャネルやルイヴィトン、グッチといった高級ブランドは定価販売を崩しておらず、一部商品については利幅を確保するため大幅値上げも行っている。

またアナリストらは、小売店が行う人と接触を減らすサービスにも注目している。店舗外での商品受け取りやメール・電話による注文品の即日配達、完全予約制の接客などがそれだ。

ただNPDグループのチーフアナリスト、マイケル・コーエン氏は、こうしたサービスは小売店舗が必要とする売上を十分に代替できるようなものではないという。

調査会社カスタマー・グロース・パートナーズのクレイグ・ジョンソン氏も、観光客の購買が期待できないことから、高級百貨店の売上は平均で前年比9─12%減少するとの見方を示した。

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