中国が新たな構造物、インドとの衝突現場付近で 衛星写真が示唆
ロイター / 2020年6月25日 17時56分
6月25日、中国とインドの国境付近における両軍の衝突を巡り、ヒマラヤ山脈西部の衝突現場近くで中国が新たな構造物を建設したとみられることが衛星写真で判明した。写真は22日にコンカ・パスでマクサー・テクノロジーズが撮影した、人民解放軍の構造物(2020年 ロイター/Maxar Technologies)
[シンガポール/ニューデリー 25日 ロイター] - 中国とインドの国境付近における両軍の衝突を巡り、ヒマラヤ山脈西部の衝突現場近くで中国が新たな構造物を建設したとみられることが衛星写真で判明した。衝突再燃の懸念が強まりそうだ。
インド兵20人が死亡したガルワン渓谷での15日の衝突を受け、インドと中国の軍司令官は22日、係争地に沿った複数の場所から対峙する軍を撤退させることで合意した。
衛星写真は衝突後の1週間に新たな建設活動が行われたことを示しており、合意の崩壊リスクが懸念される。
この写真は米宇宙技術企業マクサー・テクノロジーズが22日に撮影。ガルワン川を見渡す河岸段丘で中国の構造物が増えている様子が見て取れる。
インドは構造物ができた地域について、実効支配線(LAC)からみて自国側に当たると指摘する。
中国はガルワン渓谷全体が自国領だとし、インド軍が衝突を誘発していると非難する。
オーストラリア戦略政策研究所の衛星データ専門家、Nathan Ruser氏は22日にガルワン渓谷を撮影した衛星写真について、構造物の建設は緊張緩和の兆候がほとんど見られていないことを示しているとし、「『撤退』は(インド)政府が用いるべき言葉ではない」とツイートした。
中国外務省からは今のところコメントを得られていない。
インド国防省からもコメントを得られなかった。
この記事に関連するニュース
-
中国軍ヘリが“漁船を妨害” フィリピン沿岸警備隊が映像公開「主権を守る」 領有権対立の緊張続く南シナ海
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月2日 13時54分
-
焦点:戦闘員数千人失ったヒズボラ、立て直しには膨大な時間とコスト
ロイター / 2024年11月30日 7時52分
-
大量の中国民間船舶が領有権争いの島の近くに集結―独メディア
Record China / 2024年11月29日 19時0分
-
北朝鮮のロシア派兵は現金と実戦経験が目的だ 800億円の収益と現代戦の経験という実利思考
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 14時0分
-
トランプ外交政策が「やりたい放題になる」根拠 2期目は好き放題にできる環境が整う
東洋経済オンライン / 2024年11月7日 18時0分
ランキング
-
1コンゴ民主共和国で“インフルエンザに似た症状”の原因不明の病気が広がる 143人が死亡
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月5日 13時59分
-
2正体不明の病気で少なくとも27人死亡 コンゴ民主共和国
AFPBB News / 2024年12月5日 9時28分
-
3韓国大統領、国防相の辞任受け入れ 戒厳令進言か 後任に駐サウジ大使
ロイター / 2024年12月5日 11時20分
-
4イスラエル軍またレバノン攻撃=停戦「維持」と米長官
時事通信 / 2024年12月5日 7時44分
-
5中国・深センの鉄道工事現場で崩落事故 作業員13人の安否不明
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月5日 14時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください