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米FB、タイで王政批判団体のアクセス遮断 政府から圧力

ロイター / 2020年8月26日 2時22分

8月24日、フェイスブックはタイの君主制に批判的な団体「ロイヤリスト・マーケットプレイス」へのアクセスを同国内で遮断した。写真はフェイスブックのロゴ。3月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[バンコク 25日 ロイター] - フェイスブック は24日、タイの君主制に批判的な団体「ロイヤリスト・マーケットプレイス」へのアクセスを同国内で遮断した。政府側が、王室への中傷と見なされるコンテンツを制限しなければ法的措置を講じると迫ったためという。

この団体は今年4月、軍政と君主制への批判活動を続け、現在日本に亡命しているパビン・チャチャバルポンプン氏が立ち上げ、メンバーは100万人に上る。

タイでは連日、軍部が後押しする現政権に対する抗議デモが若者主導で行われており、従来はタブー視されてきた王室の改革を要求する声も広がりつつある。一方、同国には国王の誹謗中傷を禁止する厳格な不敬罪取締法が存在し、違反者には最高15年の服役が科せられる。

ロイヤリスト・マーケットプレイスのフェイスブックのページには24日遅く、「このグループへのアクセスは、デジタル経済社会省の法的な要請に従ってタイ国内で制限されている」というメッセージが掲載された。

パビン氏はロイターに、フェイスブックは軍部が支配する政府の圧力に屈したと非難。「われわれのグループは民主化プロセスの一部で、表現の自由のための場所だ。フェイスブックはアクセス遮断を通じて権力体制に協力し、タイの民主主義を妨害するとともに、強権主義を根付かせている」と述べた。

こうした中、パビン氏はロイヤリスト・マーケットプレイスと同様の新グループをフェイスブック上に立ち上げ、登録者は1日で50万人を突破した。

パビン氏は「グループが閉鎖されれば、新たに作るまでだ。表現の自由の推進に向け行動する」とした。

フェイスブックは25日、グループへのアクセス制限を「強要された」ことを受け、タイ政府に法的な対抗措置を講じる方針を明らかにした。

同社の広報担当者は「このような要請は国際的な人権法に違反しており、人々が自らを表現する能力を抑え込んでいる」と批判し、「われわれはインターネットの全利用者の権利保護に努めており、この要請に法的に対抗するため準備している」と述べた。

プティポン・プンナガン・デジタル経済社会相は今月10日にフェイスブックに対し、15日以内に同グループのページ削除の命令に従わなければ、国内のコンピューター犯罪法違反で訴追すると警告していた。

同省の報道官は25日、フェイスブックが計画する法的な対抗措置についてはコメントしなかった。

*内容を追加しました。

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