ブラジル大統領、ポルトガル企業に投資呼びかけ 国の安定ＰＲ

　４月２４日、ポルトガルを訪問しているブラジルのルラ大統領（写真）は、同国は安定と信頼を再興すると言明し、ポルトガル企業などに自国企業との提携を呼びかけた。写真はリスボンで２２日撮影（２０２３年　ロイター／Rodrigo Antunes）

［リスボン　２４日　ロイター］ - ポルトガルを訪問しているブラジルのルラ大統領は２４日、同国は安定と信頼を再興すると言明し、ポルトガル企業などに自国企業との提携を呼びかけた。

北部のマトジーニョスで財界人らに対し「ブラジルは大国に返り咲き、魅力的な国となる準備ができている」と述べた。イベントにはポルトガルのコスタ首相ら政府高官も出席した。

ルラ氏の欧州訪問は就任後初めて。野心的な社会支出目標に対する不安を払拭し、投資家を呼び戻すことを目指している。

ルラ氏は、ブラジルが外資を誘因するには政治・社会・司法面での安定が必要と指摘。「それなしに他国に投資する人はいない」と述べ、ボルソナロ前大統領が任期中にブラジルを「世界から孤立させた」と批判した。

イベントでは、再生可能エネルギー事業など多彩な投資機会があると説明。同国のエンブラエルとポルトガルのＯＧＭＡが北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）向けの航空機製造で提携した例を挙げた。