中国ファーウェイ、スマホ向け独自OSを6月リリースへ
ロイター / 2021年5月25日 14時45分
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、スマートフォンに搭載する独自基本ソフト(OS)「鴻蒙」(英語名ハーモニー)を6月2日にリリースすると発表した。米国の制裁で打撃を受けたスマホ事業の立て直しを図る。写真は上海で2月撮影(2021年 ロイター/Aly Song)
[深セン(中国) 25日 ロイター] - 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、スマートフォンに搭載する独自基本ソフト(OS)「鴻蒙」(英語名ハーモニー)を6月2日にリリースすると発表した。米国の制裁で打撃を受けたスマホ事業の立て直しを図る。
独自OSの投入によって米アルファベット傘下グーグルのOS「アンドロイド」への依存から脱却できるようになる。米制裁でファーウェイはスマホの新機種でグーグルの技術サポートを受けられなくなったほか、開発者向けサービスをまとめた「グーグル・モバイル・サービシズ(GMS)」にもアクセスできなくなった。
ファーウェイが独自OSと同時にスマホの新機種を発売するのか、あるいは既存機種のソフトウエア更新を行うのかは不明。
同社は米政府が2019年に発動した制裁で、米国製の主要技術へのアクセスも制限されており、ハーモニー導入後も影響はかなり残るとみられる。
ファーウェイはかつて世界のスマホ市場のシェアで首位に立っていたが、今年第1・四半期はシェア4%で6位だった。
トランプ前米政権は、ファーウェイが米国の国家安全保障への脅威になっていると主張していた。
ファーウェイの任正非最高経営責任者(CEO)は今週、米国の制裁で影響を受けない事業分野にシフトするため、思い切ってソフトウエアで世界を主導しようと従業員向けメモで呼び掛けた。ロイターがメモの内容を確認した。
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