米国務長官がバーレーン訪問、対イスラエル正常化の拡大模索
ロイター / 2020年8月27日 3時54分
中東歴訪中のポンペオ米国務長官(左)は26日、バーレーンを訪れ、中東地域の安定と湾岸諸国の結束を巡り、ハマド国王およびサルマン皇太子(右)らと会談した(2020年 ロイター/Bahrain News Agency)
[ドバイ 26日 ロイター] - 中東歴訪中のポンペオ米国務長官は26日、バーレーンを訪れ、中東地域の安定と湾岸諸国の結束を巡り、ハマド国王およびサルマン皇太子らと会談した。
米国の仲介で今月中旬に実現したイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化にバーレーンが追随する可能性が指摘される中、25日夜に当地入りしたポンペオ長官は、機運に乗じることが重要との見方を示した。バーレーンは、13日にイスラエルとUAEの国交正常化に向けた合意が発表されて間もなく、歓迎を表明した。
バーレーン通信(BNA)によると、サルマン皇太子はイスラエル・UAE国交正常化に向けた米国の取り組みを歓迎するとし、「パレスチナとイスラエルの紛争終結に向けた戦略的選択肢として、和平を通じた解決策を実現できるよう一層の努力を続けることが重要」と語った。
ハマド国王との会談では、米国との二国間関係の改善を巡り協議が行われた。国王はパレスチナ問題解決に向けた取り組み加速が重要と強調した。
ポンペオ長官は会談後、ツイッターへの投稿で「湾岸諸国の結束やイランの悪影響への対抗など、地域の平和と安定実現の重要性について意見交換を行った」と明らかにした。
同長官はその後、UAEを訪れ、外相ら政府高官と会談した。米国務省の声明によると、リビア停戦や湾岸諸国の結束、イランの脅威への対抗など地域や二国間問題を巡り意見を交わした。
ポンペオ長官に随行する国務省当局者は、必要なら米国がバーレーンとイスラエルの国交正常化を支援すると指摘。UAEがイスラエルとの正常化を決めたことで、他の国も後に続きやすくなったという考えを示した。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイスラエル支援「中東におけるバイデン外交の転換点へ」
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月23日 13時50分
-
アングル:湾岸諸国、戦争阻止へ奔走 イラン・イスラエルとの外交関係活用
ロイター / 2024年4月15日 15時1分
-
米国務長官、サウジなどの外相と電話協議 イランのイスラエル攻撃受け
ロイター / 2024年4月15日 15時0分
-
米長官、中国に影響力行使要求 イランの報復巡り
共同通信 / 2024年4月12日 9時5分
-
米大統領補佐官が今週サウジ訪問、皇太子と会談へ
ロイター / 2024年4月2日 14時29分
ランキング
-
1米軍がニジェールから撤収へ アフリカの過激派監視拠点 ロシアは軍事顧問派遣、強まる影響力
産経ニュース / 2024年4月25日 17時18分
-
2中国の産業スパイ活動に警戒すべき、独情報機関が国内企業に警告
ロイター / 2024年4月25日 1時5分
-
3[深層NEWS]北朝鮮の弾道ミサイルは「韓国の軍事基地が目標」…小原凡司氏
読売新聞 / 2024年4月25日 0時8分
-
4北朝鮮、岸田首相の真榊奉納を非難
時事通信 / 2024年4月25日 12時9分
-
5ロシア情報機関、国防次官を拘束…業務関連契約で不正な利益を得ようとした疑い
読売新聞 / 2024年4月25日 13時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください