コロナワクチン忌避は流行長引かせる恐れ、米NIH所長が警告
ロイター / 2021年3月26日 11時2分
米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長は25日、米FOXニュースのインタビューで、新型コロナウイルスワクチンについて供給が十分にあるかは心配しておらず、多くの人がなお抱いているワクチンへの抵抗感が懸念材料だと述べた。写真は、米国旗の前のコロナワクチン。2020年10月30日に撮影。(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米国立衛生研究所(NIH)のコリンズ所長は25日、米FOXニュースのインタビューで、新型コロナウイルスワクチンについて供給が十分にあるかは心配しておらず、多くの人がなお抱いているワクチンへの抵抗感が懸念材料だと述べた。
多くの人がワクチンを忌避すれば集団免疫の獲得が難しくなり、「コロナのパンデミック(世界的な大流行)が不必要に長引く状況につながり得る」と強調した。
コリンズ氏はまた、新型コロナウイルスに既に感染した人が全米の人口に占める割合は把握していないとした上で、既に感染したと自分で認識している米国民にもワクチン接種を奨励した。
「意外にも、新型コロナに自然感染しても、2回目の感染に対する免疫はワクチンを接種した場合ほど強くない」とした。
バイデン米大統領は25日の記者会見で、国内のワクチン接種の目標について、就任100日後までに2億回と、従来の2倍に引き上げた。
コリンズ氏は欧州の一部の国々でコロナ変異株の出現により感染拡大が再び加速していることに触れ、コロナのパンデミックに打ち勝ったと宣言するのは時期尚早だと語った。
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