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CBDCが作る決済システム、世界の標準になる可能性=日銀理事

ロイター / 2021年3月26日 16時36分

日銀の内田眞一理事は26日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する連絡協議会の開会挨拶で「将来、CBDCを1つの要素とする決済システムが世界のスタンダードとなる可能性は相応にある」と指摘。CBDCの設計には決済の主要な担い手である民間事業者との「密接な対話」が必要だと語った。写真は日銀本店とその前の交通標識。昨年5月撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon )

[東京 26日 ロイター] - 日銀の内田眞一理事は26日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する連絡協議会の開会挨拶で「将来、CBDCを1つの要素とする決済システムが世界のスタンダードとなる可能性は相応にある」と指摘。CBDCの設計には決済の主要な担い手である民間事業者との「密接な対話」が必要だと語った。

日銀はCBDCの連絡協議会を立ち上げ、同日に初会合を開いた。日銀は現時点でCBDCを発行する計画はないものの、昨年10月に取り組み方針を発表して実証実験に向けた準備を進めてきた。内田理事は、4月から第1段階の実証実験を始めると述べた。

内田理事は、データの利用範囲をプライバシーとの関係でどのように決めていくかは各国がデジタル社会と向き合っていく際の基本的なルールだとも指摘。今後のCBDCの具体的なデザインに「大きく影響してくる」と述べた。

一方で、現在も現金が物理的に「適度に不便」であることが預金やその他の決済サービスとの適切なすみ分けを可能にし、全体として便利さと安全性のバランスが図られているとし、「CBDCのある世界においても、こうした役割分担は必須だ」と語った。

協議会のメンバーは全国銀行協会、電子決済等代行事業者協会、フィンテック協会などの団体のほか、金融庁の政策立案総括審議官、財務省の理財局担当審議官、日銀の決済機構局長で構成。次回開催は9月以降の予定。

4月スタートの第1段階の実証実験は、CBDCの基本的な機能や備えるべき特性が技術的に実現可能かどうかを検証するための「概念実証」になるが、さらに必要と判断すれば、民間事業者や消費者が実地に参加する形でのパイロット実験を行うことも視野に入れて検討する。

(和田崇彦)

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