米、現時点で渡航制限解除せず デルタ感染状況踏まえ=政府高官
ロイター / 2021年7月26日 23時22分
米政府は新型コロナウイルス変異株「デルタ」の国内感染状況を巡る懸念から、現行の渡航制限を「現時点で」解除しない計画。ホワイトハウス高官がロイターに明らかにした。写真は5月27日撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)
[ワシントン 26日 ロイター] - 米政府は新型コロナウイルス変異株「デルタ」の国内感染状況を巡る懸念から、現行の渡航制限を「現時点で」解除しない計画。ホワイトハウス高官がロイターに明らかにした。
夏の旅行シーズンに欧州からの渡航者受け入れ再開に期待を寄せていた米航空・旅行業界にとっては痛手となる。
政府高官は「デルタ変異株が主流となり、米国内ではワクチン未接種者を中心に感染者が増加している。感染者数の増加が今後数週間続く公算が大きい」と語った。同時に「政府は海外旅行の重要性を理解しており、安全かつ持続可能な方法で再開させたいという見解で一致している」と述べた。
米国は現在、直近14日間以内に英国、欧州域内を国境検査なしに移動できる「シェンゲン協定」の加盟国26カ国、アイルランド、中国、インド、南アフリカ、イラン、ブラジルを訪れた外国人の大半の入国を禁止している。
また、米国務省と米疾病対策センター(CDC)は先週、英国に対する渡航警戒を最も高い「レベル4」に引き上げた。英国での新型コロナウイルス感染者増加に伴う措置。
CDCのワレンスキー所長は先週、米国内で7日平均の新規感染者数が53%増加し、デルタ株が新規感染者全体の80%超を占めたと明らかにした。
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