中国、カナダによる追加関税措置を調査 「差別的で一方的」

中国商務省は２６日、カナダが中国製の電気自動車（ＥＶ）や鉄鋼、アルミニウム製品に追加関税を課したことに対して、差別的な措置だとして調査を開始したと発表した。写真は中国とカナダの国旗。北京で１８年撮影。（2024年 ロイター/Jason Lee/Pool）

[北京 ２６日 ロイター] - 中国商務省は２６日、カナダが中国製の電気自動車（ＥＶ）や鉄鋼、アルミニウム製品に追加関税を課したことに対して、差別的な措置だとして調査を開始したと発表した。

調査は通常は３カ月で完了するが、特別な状況下では延長される可能性があるという。

カナダ政府は先月、米国や欧州連合（ＥＵ）の動きに足並みをそろえる形で、中国から輸入するＥＶに対し１００％の関税を課すと発表。中国製の鉄鋼とアルミについても２５％の関税を課す方針を示した。

こうした中、中国は今月、カナダ産菜種に対する反ダンピング（不当廉売）調査を開始すると発表した。

中国は、カナダの「差別的で一方的な制限的措置」を強く非難し断固として反対すると表明した上で、世界貿易機関（ＷＴＯ）で関税についてカナダと協議することを要請したと明らかにした。