スイス中銀、今年3回目の利下げ 追加緩和の可能性示唆
ロイター / 2024年9月26日 20時1分
John Revill
[チューリヒ 26日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は26日、政策金利を0.25%ポイント引き下げ1.00%にすると発表した。利下げは今年3回目。
ロイター調査ではアナリスト32人中30人が0.25%ポイントの利下げを予想していた。
中銀は「今回の金融緩和の決定では、インフレ圧力の低下を考慮に入れた。中期的な物価安定を確保するには、今後数四半期に追加の利下げが必要になる可能性がある」と述べた。
8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比1.1%。1年以上にわたって中銀の目標レンジ(0─2%)内に収まっている。
スイスフランも8月初旬に対ユーロで9年ぶりの高値に上昇。輸出競争力に悪影響が出ている。
会見した中銀のジョルダン総裁は、インフレ圧力が大幅に低下しているとし「中期的な物価安定を確保するため、今後数四半期で追加利下げが必要になる可能性がある」と述べた。
これを受け、一部のアナリストは12月の追加利下げを予想したが、ジョルダン総裁は「事前に条件を決めたガイダンスではない」と語った。
中銀は2025年のインフレ予測を1.1%から0.6%に、26年の予測を1.0%から0.7%にそれぞれ下方修正した。
INGのシニアエコノミスト、シャルロット・モンペリエ氏は、非常にハト派的だとし、追加利下げの可能性を示唆しただけでなく、インフレ予測を大幅に下方修正したと述べた。
J・サフラ・サラシンのチーフエコノミスト、カーステン・ユニウス氏も市場の予想以上にハト派的だと指摘。追加利下げの可能性を示唆したことについて「これまでで最も強く将来の政策決定を示唆した。従来の対話のパータンからの決別を意味する」と述べた。
ジョルダン総裁は最近、スイスフラン高が国内産業に困難をもたらしているとの認識を示した。
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