日経平均は続伸、強い基調維持も方向感欠く
ロイター / 2021年5月26日 15時47分
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。強い基調を維持しながらも、全体的に方向感を欠いており、小幅高の水準で推移した。27日に行われるMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の指数銘柄入れ替えも見送り要因となった。
25日の米国株式市場は小幅安で終了。物価動向を見据える動きが続く中、主要3指数は前日終値近辺にとどまった。米長期債利回りは4営業日連続で低下し、3月末には1.776%まで上昇していた10年債利回りは1.557%と2週間ぶりの低水準を付けた。
朝方は米株安を受けて売り優勢で始まったものの、その後はプラスに転換した。前日までの好地合いを引き継ぐ格好となっている。ただ、その後は方向感を欠き一進一退の動き。「MSCIの指数銘柄の入れ替えを明日に控え、これも見送り要因になった」(国内証券)という。
物色面では、新高値銘柄、新安値銘柄がいずれも多く、二極化が進んでいる。好決算銘柄については押し目を買う動きが散見されるものの、明確なテーマで物色しようとする雰囲気は感じられない。
市場では「堅調な地合いとなっているが、時価水準より上値は戻り売りが厚いことから株価は鈍るようだ。循環物色を繰り返しながら値を固めるとみられる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.06%高。東証1部の売買代金は2兆4138億円だった。東証33業種では、値上がり業種は空運業、陸運業など11業種。値下がり業種の方が多く、鉄鋼、パルプ・紙などの下落が目立つ。
個別では、トヨタ自動車、東京エレクトロン、任天堂、IHI、JR東日本などが高いが、ソニーグループ、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本製鉄、伊藤忠商事などがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり768銘柄に対し、値下がりが1308銘柄、変わらずが116銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28642.19 +88.21 28396.62 28396.62
─28710.83
TOPIX 1920.67 +1.15 1911.37 1909.88
─1925.48
東証出来高(万株) 109663 東証売買代金(億円) 24138
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