NY外為市場=ドル上昇、日本経済見通し悪化で円下落
ロイター / 2021年5月27日 6時3分
終盤のニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して今週初めて上昇した。米債利回りの安定や日本経済見通しの悪化、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)の利上げ示唆などを受けた。写真は2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対して今週初めて上昇した。米債利回りの安定や日本経済見通しの悪化、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)の利上げ示唆などを受けた。
午後の取引で、ドル指数は一時0.4%上昇し、90台を回復。今年3月以降の下げに歯止めがかかったものの、1月安値近辺で推移している。
米10年債利回りは前日からレンジ内で推移。5年債入札後は小幅上昇の1.58%となっている。
ウエスタン・ウニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、27─28日に重要な米経済指標が発表されるため、外為市場でトレンドは出にくいと指摘。「週後半のイベントリスクに対する警戒感がドルの下げ一服につながっている」と述べた。
最も注目されているのが28日発表の連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目するインフレ関連指標で、予想を上回れば米債利回りが上昇し、ドル高につながる一方、予想を下回ればFRBが低金利を維持するとの見方が強まり、ドル安が再開する可能性がある。
ドル/円は0.3%高。109円を上回った。
日本政府は26日、5月の月例経済報告で景気は「持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱さが増している」とし、総括判断を3カ月ぶりに下方修正した。新型コロナウイルス感染症拡大で、東京や関西圏などで緊急事態宣言が発令された影響で、消費や業況判断が下押しされたことを踏まえた。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外為戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏によると、日本の経済見通しが悪化したことにより、円がアンダーパフォームした可能性があるという。
一方、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は26日、政策決定会合を開き、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を予想通り過去最低の0.25%に据え置いた。ただ、来年9月までの利上げを予想したことを受け、NZドルが対米ドルで1%超上昇した。
ウェストパックのNZ戦略責任者イムレ・スパイザー氏は「FRBよりも引き締めサイクルに近いとみられる中銀がいくつかあり、市場はそれを感じ取っている」と指摘。NZ、カナダ、ノルウェーの通貨は中銀による金融政策への期待が手掛かりになっているとした。
ユーロ/ドルは0.5%安。欧州中央銀行(ECB)当局者による新たなハト派発言を受け欧州債利回りが低下した。
ただ、1ユーロ=1.2187ドルと3月時点から4%上昇した水準にある。
米ドル/加ドルは前日の1.2062加ドルから1.2118加ドルに上昇した。
人民元相場は対ドルで3年ぶりの高値に浮上。国内スポット市場で元は心理的節目の6.40元を突破し、6.39元となった。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインとイーサは1%上昇した。
ドル/円 NY終値 109.14/109.17
始値 108.84
高値 109.17
安値 108.86
ユーロ/ドル NY終値 1.2190/1.2194
始値 1.2237
高値 1.2240
安値 1.2183
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