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マイクロソフト、7─9月売上高・利益が予想上回る クラウド好調

ロイター / 2020年10月28日 8時18分

米マイクロソフトが27日発表した第1・四半期決算(9月30日まで)は売上高と利益がともに市場予想を上回った。ロサンゼルスで2018年10月撮影(2020年 ロイター/Mike Blake)

[27日 ロイター] - 米マイクロソフト が27日発表した第1・四半期決算(9月30日まで)は売上高と利益がともに市場予想を上回った。在宅勤務やオンライン学習の世界的な広がりを受け、クラウドコンピューティング事業が好調だった。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴い、自宅で過ごす時間が増える中、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」やゲーム機「Xbox」の需要も拡大。同社の利益は市場予想を約30%上回った。

グループチャットソフトウエア「チームズ」の新規ユーザーも増え、1日当たりのユーザー数は1億1500万人となった。4月時点では7500万人だった。

エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は、ロイターのインタビューで「再び健全な四半期となった。リモートサービスの持続的な需要が業績の伸びを引き続きけん引している」と述べた。

クラウドサービス「アジュール」の売上高は48%増加し、前四半期の47%増から伸びがわずかに加速。ビジブル・アルファのデータによる市場予想の43.45%を上回った。

フッドCFOはこれについて、「より規模が大きく、より長期の契約が増えた」ことがアジュールの伸びを押し上げたと説明した。

同CFOはまた、決算発表後の電話会見で、アジュールの「力強い伸びが続く」との見通しを示した。

マイクロソフトは、多くの製品の販売をサブスクリプション(有料定期購読)型サービスに切り替えている。サブスクリプション型は安定的な収入フローを生み出すことから投資家が好むビジネスモデルとなっている。

定期契約に基づく将来の売上高は1070億ドルで、前期比横ばいだったが、前年同期の860億ドルから増加した。

マイクロソフトは業務ソフト「オフィス」やアジュールなど、ソフトウエアとサービスを「コマーシャルクラウド」事業にまとめており、投資家は大型法人顧客への販売状況を示す指標として注目している。

コマーシャルクラウド事業の粗利益率は71%で、前年同期の66%から拡大した。

フッドCFOは利益率の伸びについて、マイクロソフトのサーバーに関する会計規則の変更が一因だが、利益率の高いオンライン業務管理ソフト「ダイナミクス365」の販売も寄与したと説明。

ロイターに対し「ダイナミクス365の売上高は38%増加し、われわれの予想を上回った。かなり好調だ」と語った。

同社によると、コマーシャルクラウドの製品の93%がサブスクリプションを通じて販売された。この割合は前期は94%だった。

インテリジェントクラウド事業の売上高は20%増の130億ドル。アジュールの伸びが寄与した。リフィニティブのアナリスト予想は127億ドルだった。

パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」やゲーム機「Xbox」などを含むパーソナルコンピューティング事業の売上高は6%増の118億ドル。

全体の売上高は12%増の372億ドルと、アナリスト予想の357億2000万ドルを上回った。

純利益は138億9000万ドル(1株当たり1.82ドル)と、前年同期の106億8000万ドル(同1.38ドル)から増加。アナリスト予想は1株当たり1.54ドルだった。

インベスティング・ドット・コムのシニアアナリスト、ハリス・アンワー氏は「マイクロソフトの好調な決算は、新型コロナのパンデミックの中、クラウドコンピューティング分野で同社の市場シェアが拡大していることや、ウィンドウズやオフィスなどソフトウエア製品の需要が強いことを示すものだ」と指摘した。

株価は引け後の時間外取引で1.8%安。通常取引では1.5%上昇していた。

*「チームズ」のユーザー数や電話会見での幹部のコメントを追加し、株価を更新しました。

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