カナダ運輸省、航空機検証で関与拡大へ 737MAX墜落事故受け
ロイター / 2020年11月27日 11時30分
11月26日 カナダ運輸省は規制当局とその監督対象となる航空機メーカーの関係を今まで以上に厳しく把握する方針を明らかにした。写真はワシントン州のグラントカウンティ国際空港。11月17日撮影(2020年 ロイター/Lindsey Wasson)
[モントリオール 26日 ロイター] - カナダ運輸省は26日、規制当局とその監督対象となる航空機メーカーの関係を今まで以上に厳しく把握する方針を明らかにした。2度の墜落事故を起こした米ボーイングの主力機「737MAX」の運航再開に伴い、航空機の検証方法を変えるための取り組みとなる。
同省の民間航空部門担当者ニコラス・ロビンソン氏は、航空機の検証や737MAXに関する公聴会で「異なる当局が、それぞれのメーカーとの間でやり取りしていることをわれわれは見なければならない」と述べた。
米連邦航空局(FAA)は、737MAXの運航再開を承認すると既に発表しており、カナダも近々承認する見通し。
ただ、FAAが737MAXに関して承認した事とカナダが航空会社のために義務付ける事の間には、訓練なども含めて必ずしも一致しない。
これまで各規制当局は、ボーイング航空機に関するFAAの指針を順守していたが、FAAの緩慢な監督体制が問題視されると、FAAの指針に対してより慎重になっている。
ロビンソン氏は「この航空機の特定の点に関して情報が提供されなかったことは公の記録となっている」と指摘し、「そうした状況は変えなければならない」と述べた。
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