前場の日経平均は小反発、FOMC結果待ちで徐々に模様眺め
ロイター / 2021年1月27日 12時12分
[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比49円88銭高の2万8596円06銭となり、小反発した。依然として押し目買い機運は高いものの、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちから徐々に模様眺めとなり、一時マイナスとなる場面もあった。
物色面では好決算銘柄が買われている。
26日の米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が最高値から下落して取引を終えた。投資家が決算内容を消化する中、FOMC結果を控え、値動きは抑制された。
日本株は前日に日経平均が下落した幅を埋める形で堅調なスタート。押し目では物色意欲が強くなることを示した格好だが、前日に今期見通しの上方修正を発表した日東電工が買い気配で始まるなど、決算発表シーズンが本格化する中で、業績内容に注視するようになっている。
ただ、今晩にFOMCの結果が明らかになることを前に、上値に対して慎重な様子もうかがえる。市場では「FOMCと決算発表を両にらみしている様子だ。テクニカル面では2万8600円台に位置する5日移動平均線を意識する動きになっている」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理の神谷和男氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.30%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2960億4500万円とやや膨らむ傾向にある。東証33業種では、不動産業、パルプ・紙、電気機器などが値上がりする一方、海運業、鉄鋼、電気・ガス業などが下落した。
個別では、信越化学工業、ファナックなど決算発表を控える銘柄がしっかりとなったほか、キーエンスが大幅上昇。半面、エムスリーが下落し、指数寄与度が大きいファーストリテイリングもさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1170銘柄、値下がりが898銘柄、変わらずが119銘柄だった。
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