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フィリピン大統領「麻薬戦争の道のり長い」、最後の施政方針演説

ロイター / 2021年7月27日 14時5分

フィリピンのドゥテルテ大統領(写真)は26日、施政方針演説を行い、自身が主導した麻薬犯罪撲滅作戦(麻薬戦争)によって犯罪が減少し、平和と秩序を回復したと主張しつつ、「麻薬まん延との戦いの道のりは長い」と訴えた。マニラで26日撮影(2021年 ロイター/Lisa Marie David)

[マニラ 26日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は26日、施政方針演説を行い、自身が主導した麻薬犯罪撲滅作戦(麻薬戦争)によって犯罪が減少し、平和と秩序を回復したと主張しつつ、「麻薬まん延との戦いの道のりは長い」と訴えた。

麻薬戦争は数千人の死者を出し、残忍で人道に反すると人権団体などが批判している。先月、国際刑事裁判所(ICC)の検事が公式調査の開始を申し立てた。

以前、ICCに自分を裁判にかけるよう言い放ったこともあるドゥテルテ大統領は演説で、国を破壊しようとする人々を殺すことを否定したことはないと指摘。

「わたしは一度も否定したことはない。ICCは以下を記録してよい。わが国を破壊する者、わが国の若者を破壊する者を、わたしは殺す。わたしはこの国を愛している」と述べた。

規定によりドゥテルテ大統領は再選することはできず、今回が最後の施政方針演説となる。新型コロナウイルス禍の中、演説ではコロナ感染に焦点が当てられると予想されていた。

経済団体の幹部は「大統領が経済回復に向けた明快な工程表を示し、感染拡大や将来のパンデミックに備えた医療体制構築に政府がどう取り組んでいるのか話すと期待していた」と述べた。

新型コロナの感染者数は150万人を超え、死者は2万7000人以上と、東南アジアで2番目に深刻な状況にある。

ドゥテルテ氏は、さらなるロックダウンを実施する余裕はもはやない、としながらも、感染力の強い変異株の拡大がさらに深刻化すれば、一段と厳しい規制を実施する可能性を完全には排除しなかった。

また国民にワクチン接種を呼び掛けた。現在、接種を終えた人は人口1億1000万人の5.5%にとどまる。

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