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トルコの銀行が金利引き上げ、預金争奪戦で

ロイター / 2021年12月27日 15時50分

複数の銀行筋などによると、トルコ政府がリラ建て預金の保護策を発表したことを受けて、国内銀行がリラ建て預金を集めるため、金利を引き上げている。写真は2020年9月、イスタンブールで撮影(2021年 ロイター/Murad Sezer)

[イスタンブール 24日 ロイター] - 複数の銀行筋などによると、トルコ政府がリラ建て預金の保護策を発表したことを受けて、国内銀行がリラ建て預金を集めるため、金利を引き上げている。資金を借り入れる企業は、予想外の金利上昇に見舞われる可能性がある。

預金金利は1週間前の17─18%から20%以上に上昇。一方、資金調達コストの上昇を受けて、中小企業向けの融資金利は30%以上に上昇した。金利は数週間前から上昇していたが、銀行筋によると、過去1週間で上昇ピッチが加速した。

エルドアン大統領は20日、リラ建て預金の為替差損を補填する預金保護策を発表した。

ある銀行筋は「どの銀行もリラ建て預金を失いたくない。年末が近づいており、バランスシートを良く見せかける必要がある。(預金保護策で)競争が増し、過去1週間で預金金利が上昇した」と述べた。

中央銀行のデータによると、企業向けの融資金利は今月17日時点で平均20.91%と、1週間前の19.63%から上昇した。

ある繊維会社の会長は「低金利の長期融資が必要だ。1月半待っている。中銀が利下げしたので金利環境が改善すると予想していたが、金利は上昇する一方だ。長期の融資をしてくれる銀行が見つからない。銀行は金利が設定できないと言っている。待つしかない」と述べた。

中銀は21%を超える高インフレにもかかわらず、エルドアン大統領の圧力を受けて、政策金利を9月以降500ベーシスポイント(bp)引き下げ14%とした。市場は政策が転換されると予想。債券利回りと企業向け融資金利は上昇している。

銀行は資金調達コストの上昇と依然として多いドル化を受け、リラ準備を積み増すために、リラ建て預金の金利を引き上げている。

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