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イスラエル、米主導のレバノン停戦案拒否、全面戦争リスク高まる

ロイター / 2024年9月27日 9時5分

 イスラエルは9月26日、最大の同盟国である米国に反発し、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの停戦案を拒否して攻撃を継続した。同日、ベイルート北部で撮影(2024年 ロイター/Louisa Gouliamaki)

Timour Azhari James Mackenzie

[ベイルート/エルサレム 26日 ロイター] - イスラエルは26日、最大の同盟国である米国に反発し、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとの停戦案を拒否して攻撃を継続した。全面的な地域戦争に発展するリスクが高まっている。

一方、米国とフランスは25日に提案した21日間の即時停戦の可能性を維持すべく尽力し、交渉が続いていると明らかにした。

レバノン保健省によると、イスラエル軍は首都ベイルート郊外に対する空爆を実施し、少なくとも2人が死亡、15人が負傷した。これにより、前日の夜から26日にかけての攻撃による死者は28人、23日の大規模攻撃開始以降では600人になった。

ヒズボラによると、イスラエルによる攻撃でヒズボラの空軍部隊の司令官が死亡した。

イスラエルは過去1日間でヒズボラの拠点約220カ所を攻撃したと発表した。

レバノンとの国境のイスラエル側では陸軍が地上侵攻を想定した模擬演習を行った。

イスラエル空軍司令官は、地上作戦の際には部隊を支援し、イランからの武器移転を阻止する計画だと述べた。

イスラエル軍が配信した動画で兵士らに「われわれは北部司令部と協力して地上作戦の準備をしている。発動されれば、準備はできている」と語った。

国連総会での演説のため米国に到着したイスラエルのネタニヤフ首相は記者団に対し、軍はヒズボラを「全力」で攻撃し続けるとし、北部の住民を安全に帰還させることなど全ての目標を達成するまでやめないと述べた。

イスラエルのカッツ外相は「北部での停戦はない」とXに投稿した。

米国のカービー大統領補佐官は26日のブリーフィングで、イスラエルは停戦案の「全ての文言について十分に知らされており、完全に認識している」と述べ、同盟国は真剣に受け止められることを期待しているとした。

フランスのマクロン大統領は、イスラエルの拒否が決定的だとは考えていないとし、提案が受け入れられるよう全力を尽くすと表明した。

ホワイトハウスによると、中東担当顧問を務めるブレット・マガーク氏ら米当局者とイスラエル当局者が26日にニューヨークで協議を行っている。

ブリンケン米国務長官はイスラエルのデルメル戦略問題担当相と会談する。

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