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日経平均は大幅続伸、自民総裁選での高市氏有力も材料に

ロイター / 2024年9月27日 15時49分

 9月27日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比903円93銭高の3万9829円56銭と、大幅に続伸して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比903円93銭高の3万9829円56銭と、大幅に続伸して取引を終えた。前日の米ハイテク株高や為替の円安進行を受けて買いが先行し、節目の3万9000円台に乗せて8月前半の急落前の水準を回復した。自民党総裁選では高市早苗経済安保相が決選投票に進み、アベノミクス的な金融政策が復活するとの思惑も相場を押し上げた。

日経平均は前営業日比182円高としっかりでスタートし、3万9000円台を回復した。米ハイテク株高を受けて指数寄与度の大きい半導体株が上昇し相場を押し上げたほか、中国関連と目される銘柄も買われ、日経平均は堅調な展開となった。前場後半には上げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入るとドルが146円台に乗せるなど円安が一段と進み、日経平均の騰勢も強まって高値引けとなった。

午後には自民党の総裁選挙が行われ、1回目の投票で過半数を獲得した候補者はなく高市経済安保相と石破茂元幹事長による決選投票に持ち越された。決選投票の結果、石破氏が新総裁に選出された。

市場では「高市氏優勢との見方がマーケットにはあり、アベノミクス的な金融政策が復活し低金利が維持されるとの思惑から円安・株高となったようだ」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との声が聞かれた。

目先については、米国の金融政策が利下げに向かっていることや、中国の景気刺激策など外部環境がしっかりしていることから、日経平均は4万円台をトライする動きになるとみられている。ただ「一本調子でどんどん上がっていくというよりは、4万円台を回復した後は利益確定の売りも出やすくなるだろう」(笹木氏)という。

TOPIXは0.73%高の2740.94ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.73%高の1410.49ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆6354億6300万円だった。東証33業種では、精密機器、機械、化学など17業種が値上がり。銀行、石油・石炭製品、パルプ・紙など16業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.13%高の675.75ポイントと、続伸した。きょうグロース市場に新規上場したAiロボティクスは公開価格を42.84%上回る2514円で初値を付け、2620円まで上昇。2525円で取引を終えた。

個別では、東京エレクトロンが6%超高、アドバンテストが4%超高、レーザーテックが8%超高と堅調だった。中国関連と目される銘柄も上昇し、ダイキン工業が6%超高、資生堂が5%超高、安川電機が 4%超高だった。

一方、銀行株が軟調で、三井住友フィナンシャルグループが3%超安、三菱UFJフィナンシャル・グループが2%安、みずほフィナンシャルグループが2%超安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり642銘柄(39%)に対し、値下がりが928銘柄(56%)、変わらずが31銘柄(1%)だった。

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