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新型肺炎で米金融緩和観測高まる、7月末までに3回利下げ

ロイター / 2020年2月28日 1時48分

新型コロナウイルスの感染拡大の影響から米経済を守るために、連邦準備理事会(FRB)が早くて来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定するとの観測が金融市場で高まっている。ワシントンの 米連邦準備理事会(FRB)で昨年3月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

[27日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大の影響から米経済を守るために連邦準備理事会(FRB)が早くて来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定し、その後は7月末までにあと2回の利下げを実施するとの観測が金融市場で出ている。

CMEグループのフェドウオッチによると、FRBが3月17─18日に開くFOMCで利下げを決定する確率は72%であることが市場で織り込まれている。トランプ米大統領は26日、新型ウイルス対策の責任者にペンス副大統領を指名すると発表。この発表前時点の26日の確率は33%だった。

7月末までにあと2回の利下げが実施される確率は50%を超えており、それぞれの利下げ幅が25ベーシスポイント(bp)とすると、年央過ぎまでに75bpの緩和が実施される可能性がある。

FRBは昨年3回の利下げを実施し、現在は見通しに「大幅な変更」がない限り追加措置は取らない姿勢を示している。FRB当局者もこれまでのところ様子見姿勢を示しており、近い将来の利下げは今のところ示唆されていない。

BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は「FRBは経済指標に依存するとしているが、市場心理の方向に傾く可能性がある」と述べた。

*内容を追加しました。

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