欧州委、アルストムのボンバルディア鉄道事業買収承認へ＝関係筋

欧州連合（ＥＵ）の独占禁止当局が仏鉄道車両大手アルストムによるカナダのボンバルディアの鉄道事業買収を承認する見通しであることが２７日、関係筋の話で明らかになった。仏タルベス近郊で昨年２月撮影（２０２０年　ロイター/Regis Duvignau）

［ブリュッセル　２７日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）の独占禁止当局が仏鉄道車両大手アルストム によるカナダのボンバルディア の鉄道事業買収を承認する見通しであることが２７日、関係筋の話で明らかになった。実現すればアルストムは中国国有の中国中車（ＣＲＲＣ）<601766.SS>に次ぐ世界２位の鉄道車両メーカーとして浮上する。

ＥＵの執行機関である欧州委員会が買収後のアルストムの市場シェアに懸念を表明したことを受け、アルストムは今月に入り、国内の鉄道車両工場や傘下のコラディア・ポリバレントの売却などを表明。ボンバルディアの列車制御システムなどの一部製品を競合社に提供することも提案した。

欧州委は３１日までに承認の可否を決定する。