中国、米艦艇の台湾海峡通過を非難 「意図的に平和損なう」

［北京　２７日　ロイター］ - 中国軍は２７日、米軍艦艇が台湾海峡を航行したことを受け、平和と安定を「意図的」に損なう任務だと非難した。

米海軍は、誘導ミサイル駆逐艦サンプソンが２６日、国際法に従って「通常の台湾海峡通過」を行ったと明らかにした。

米国はこうした航行を少なくとも月に１回実施している。

中国人民解放軍東部戦区は、米艦艇を監視し、警告を発したと明らかにした。

「米国はしばしばこうした挑発的行動を行っており、台湾の独立派に誤ったシグナルを送っている。台湾海峡の平和と安定を意図的に脅かしており、われわれは強く抗議する」と抗議した。

台湾国防部は、米艦艇が海峡を北に航行したと説明し、状況は「通常通り」とコメント。

米海軍第７艦隊のニコラス・リンゴ報道官は、米軍は国際法が許す範囲でどこへでも飛行し航行すると強調。「艦艇の台湾海峡通過は、自由で開かれたインド太平洋に対する米国のコミットメントを明確に示している」と述べた。