黎智英氏ら民主派3人を香港警察が逮捕、違法集会参加の容疑

<description role="descRole:caption">　２月２８日、中国共産党に批判的な論調で知られる香港紙、蘋果日報（アップル・デイリー）の創業者、黎智英（ジミー・ライ）氏（写真）と２人の民主活動家が２８日、違法な集会に参加した容疑で香港警察に逮捕された。写真は香港で２０１４年１２月撮影（２０２０年　ロイター／Athit Perawongmetha） </description>

［香港　２８日　ロイター］ - 中国共産党に批判的な論調で知られる香港紙、蘋果日報（アップル・デイリー）の創業者、黎智英（ジミー・ライ）氏と２人の民主活動家が２８日、違法な集会に参加した容疑で香港警察に逮捕された。現地メディアが伝えた。

ケーブル・テレビジョンとＴＶＢニュースによると、黎氏は自宅から警察に連行された。黎氏は熱心な民主活動家として知られている。

黎氏が会長を務めるメディア企業、ネクストデジタル<0282.HK>が発行する蘋果日報は、昨年８月３１日の大規模デモに参加した容疑で黎氏が逮捕されたと伝えた。

ケーブル・テレビジョンによると、いずれもベテランの民主活動家として知られる李卓人氏と楊森氏も同じ容疑で逮捕された。

逮捕された３人とはこれまでのところ連絡が取れず、コメントは得られていない。

香港警察は声明で、２８日に逮捕について会見を行うことを明らかにしたが、それ以上の詳細には言及していない。

逮捕容疑である昨年８月３１日のデモは当局の許可を得ないまま行われ、デモ隊と警官隊の衝突に発展した。

香港では反政府デモが数カ月にわたって続き、７０００人以上が当局によって逮捕された。その多くが騒乱の容疑で逮捕され、最長で１０年の懲役刑に処せられる可能性があるという。逮捕されたデモ参加者らのうち、まだ何人が拘束されているかも分かっていない。