日本向けグリーン水素供給、予想より早期実現も=豪電力会社
ロイター / 2021年5月28日 14時45分
[メルボルン 27日 ロイター] - オーストラリアのクィーンズランド州が所有する電力会社スタンウェルのスティーブン・キルター執行ゼネラルマネジャーは26日、生産に再生可能エネルギーを使う「グリーン水素」を日本に供給するプロジェクトが、現状予想しているよりも早く実現する可能性があると表明した。オーストラリア・エネルギー週間の会合で発言した。
スタンウェルは岩谷産業と組んで、2026年から液化グリーン水素を日本に輸出するプロジェクトを進めている。生産能力3ギガワット(GW)の電解槽を使用し、30年までに生産量を年間28万トンに増やす目標にしている。
キルター氏によると、プロジェクトに日本の電力2社や商社1社や海運専門家のほか、オーストラリアの天然ガス大手1社も呼び込みたい計画で、スタンウェルと岩谷産業とで交渉中。「グリーン水素には確かなチャンスがある。われわれが考えているよりも(目標実現は)近い可能性がある」と述べた。
オーストラリアでは今月、ノルウェーの肥料会社ヤラ・インターナショナルとフランス公益事業大手エンジーが、グリーン水素から「グリーン・アンモニア」を製造するプロジェクトで当局の承認を得た。ヤラは発電所へのグリーン・アンモニア供給計画で、東京電力ホールディングスと中部電力が出資する発電会社JERAとも協力している。
化石燃料に頼らないグリーン水素製造は、広大な土地やふんだんにある陽光や風力に恵まれるオーストラリアに向いているとして、企業からの注目が集まっている。ただ化石燃料に対する競争力を得るためには、電解槽や製造に用いる再生可能エネルギーの高コストや、輸送上の技術的障害を克服する必要があるとの指摘も多くの関係者から出ている。
この記事に関連するニュース
-
旭化成・Gentari・日揮HD、マレーシアでの60MW級アルカリ水電解システムの建設を含む水素製造プラントの基本設計に関する覚書を締結
PR TIMES / 2023年11月19日 0時40分
-
日本のIT企業が目指す「再生可能エネルギー・利用率100%」への取り組み…実現のカギは「資源の地産地消」<br />
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2023年11月18日 8時0分
-
Gentari、グリーン水素の大規模な生産と国際展開の推進に向け、AM Greenと提携
Digital PR Platform / 2023年11月8日 13時35分
-
米デュークエナジー、グリーン水素の製造・貯蔵・利用システムの建設計画を発表(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2023年11月7日 0時50分
-
マレーシアのGentariとシンガポールのGICが世界最大級のグリーンアンモニア・プラットフォームづくりに向けGreenko創業者と提携
共同通信PRワイヤー / 2023年10月31日 10時7分
ランキング
-
1ロシア軍艦、荒天で黒海退避 戦闘縮小、機雷漂流の危険も
共同通信 / 2023年11月28日 21時49分
-
2中国、IAEA分担金支払い遅延 原発処理水の判断に不満か
共同通信 / 2023年11月28日 18時32分
-
3被爆者、核廃絶の実現訴え=「今が分かれ目」と警鐘―締約国会議
時事通信 / 2023年11月28日 14時45分
-
4NATO事務総長、加盟国にウクライナへの支援維持を要請
ロイター / 2023年11月28日 23時51分
-
5【中継】「戦闘休止」期間中に衝突か…“ガザ地区北部で”イスラエルメディアが報じる
日テレNEWS NNN / 2023年11月28日 23時42分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
